経営者の考え

『問題解決の実学』(斎藤顕一氏)を読む。



問題解決策の実現のために必要なものの1つとして、トップの意向を落とし込むことが上げられている。トップの意向が充分に伝わることで、従業員が自ら考え行動するという。



しかし、これが出来ていないと、トップは年に数回の上っ面な話が中心となり、売上などの数字だけが部門内で1人歩きしてしまう。そうすると逆に、従業員のモチベーションは低下してしまう。



そうはいうもの、従業員規模が1000人を超えるような企業だとなかなか大変な話である(100人規模でも大変なこと)。中には書籍を出すことで、それらを表出している経営者もいるが、それはごく一部でしか出来ないこと。





そのような必要性の中、ウェブを使うことで事情が変わってきた。社長ブログなどで、トップの意向を表出しやすい環境が出来てきた。トップの意向が伝わりやすい環境が出来てきており、トップが自らの私生活や考えを日々表出することが、世間的に当たり前になってきている。



もう社長はスーパーマンじゃない。





実際に、社長がブログを書いている会社と、そうでない会社の違いを調査してみたいとふと思った。いったいどんな結果が出るのだろうか?



内容にもよると思うが、明らかに違いが出るのではないかと思う。それは、一般においては顕著に結果として出ているからだ。ブログの内容を読んで、ある企業にスカウトされた話や、部下のブログを読むことで意外な一面を発見したなんていうのは、良く聞く話。表出することで、自分の考えを他人に理解してもらうことや自分の人柄を伝えることは可能なこと。





ブログというのは、一般向けの単なるブームではないかと感じていたが、コミュニケーションツールと考えることで様々な経営課題を解決する手段となる可能性を見出すことが出来る。





ここ数週間、ブログビジネスに関する本を10冊程読みあさったのだが、たまに違う書籍を読むことで、このようなことに気づいたのであった。ドットコムバブルのようにウェブシステムに効率化を求めるのではなく、コミュニケーションを求めるのであれば、更なる進化がウェブサービスには期待できるし、様々な企業でブログのようなサービスが普及されるのではと大いに感じることが出来る。










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『問題解決の実学』





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ビジネスブログブック3