ハッカーって悪い奴じゃないんだ

ハッカー」という言葉を誤解していた。



人様のサーバーに侵入してプログラマムを改ざんしたり、ウィルスをばら撒いたりする人たちかと思ったら、人より深い技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題に対して最小限の手間で最大の効果を生み出す人々のことだそうだ。



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC



新聞が、何かプログラマが事件を起こすと「ハッカー」と報じるもんだから、世間的には誤解されている。



で、彼らは堅牢に組織に長年従事してソフトウェア開発をしてきた人達とは対局であり、趣味や自分が思うままにプログラムを開発してきた人。正に、オープンソースソフトウェアを支えているのは、こういう人たちである。



しかも、このような人達は個人で行動しているが、1つのオープンソースソフトウェアを構築するために、バーチャル上に集団となったときの行動様式は、面白い。



まず、彼らはそれに取り組むことで、知識や技術の向上を望んでいること。好きなことをやるためには、寝る間も惜しみ、休日もとことんパソコンの前に向かってプログラムを組んでいる。これはいくらやっても、お金を貰えないので昼は何らかの仕事をしているが、それ以外の時間はひたすらプログラミングをし続けている。



そして、意外なことに、スキルの低い人のソースをバカにせずに、みんなで修正して教育を施すらしい。これには、驚いた。しかし、ハイレベルなところであは、みんなでプログラムをかくというよりも、それぞれがエントリして、最高のものが採用される、熾烈な世界。その採用されたものを、集団でさらに磨いていく。



そんな、ハッカー達がオープンソースソフトウェアの普及で、日の目を浴びる機会が増えてきた。今、自分がいる会社内もハッカーだらけ。プログラム好きな連中が揃っているもんだから、本当に良く働く(多分、合間合間に好きなことやってるんだろうけど)。



更に、好きなことやってお金がもらえるんだから、彼らにとってこんなに嬉しいことはない。お金が入れば、いくらでもコーラが飲めるし、ポテチも食べ放題。こりゃ天国だよね。



そんだけ好きなことやっている人たちが集まっているのがWEB2.0的な企業の実態。どれだけ優れたビジネスモデルやアイデアを構築しようが、彼らを取り巻かなければサービスは完成しない。



ハッカーといったら、自分とは縁遠い存在かと思ったが、最近身近で徐々にコミュニケーションを取れば取るほど、尊敬の念を覚える。少なくともプログラミングにおいては、常に一番熱い位置にいる人達なんだから、話をするだけでもいろいろと勉強になる。



そして、プログラミングを芸術ととらえているように、画家や作曲家となんら変わらない感性も持ち合わせている。



このオープンソースソフトウェアとハッカーの存在は、非常に面白く、若干興味がわいてきたところだ。




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オープンソースがなぜビジネスになるのか