なぜ、そう考えるのか?
先日、北海道の旭山動物園に行って思ったこと。
ここの動物園は、動物からの視点で作っており、彼らが活動しやすいよう。そして、その活動を人間が出来るだけ臨場感を体験できるように工夫されている。
先日の日記に写真をアップしたが、ペンギンとアザラシの臨場感は凄いものだった。
その部分はメディアで紹介されており、そのとおりではあったが、全ての動物が思い通り動くとは限らない。
中には、寒さに弱い動物もいれば、夜行性の動物もいる。
これは、人と一緒で、自分の思考すらわからないのに、人の思考なんて簡単にわかるわけない。
時に、自分自身が何故そこまで読書にこだわったり、仕事にこだわったりするのか、わからなくなることがよくある。
でも、脳の本を読んだりして、自分の行動を顧みて初めて理解する部分が多々ある。自分のことは自分が良く知っているとはよく言うが、恐らく本能的な部分は、自分自身のことでも、誰も理解してないんだろう。
理解しているのは、サルとかイルカとかで客観的に実験をして、理論を創り上げている学者さんたちではあるが、恐らく彼らも自分達がなんで、その研究に没頭しているかは、理解できずに進めているのかと思う。
サルやイルカの行動を見て、初めて自分達が行動を起こす意味を理解するんだろう。
一方、他人となると更にわからないことが多い。
先ほど、寒い動物もいれば夜行性の動物もいると言ったように、どんなにその人にあった環境(場所)を作っても、タイミングが合わないと、思い通りにはなってくれない。
他人ほど、時と場合によるものってないなぁと思う。
自分自身の思考プロセスも理解できないのに、他人様の思考を理解できるものではない。他人の発言からその人の心境を理解できたつもりでいても、その人が自分の思考を理解できていないのであれば、その発言も定かではない。
これが、わからないから、脳の本や心理学が流行ったりするんだろう。
人類永遠の課題だね。
自分もこういう哲学的なことが好きなので、ひたすら本を読むということが、だんだん理解できてきたし、人がどうやったら最大のパフォーマンスを発揮するかということにも興味があるので、組織論にも興味がある。
結局それらを検証していくのに、自分の社会の中心に位置するビジネスでの経験が最も参考になる。
もしかしたら、自分の好奇心(人は何故そう考えるのか?)を解決するのに、仕事は多くの人と接する機会をもてるという意味で、仕事に一生懸命になれるのかもしれない。
動物園1つをとっても、こう考えてしまう自分は、ある意味、何かの中毒なんだろうなぁ。