行く年来る年 2006〜2007

今年は28日で仕事収め。タクシーで帰るまで飲んだ後、29日早朝から日光、中禅寺湖、鬼怒川へと2泊していたため、久しぶりのブログ。今年1年の思考の変遷をつづるとともに、来年への流れも考えてみたいと思う。



まず、今年の年初。とは言っても、思考的には当然、前年末からの引き続き。自分の思考に大きな影響を与えていたのは大前研一氏であり、『ザ・プロフェッショナル』を読んでから、自分の仕事に対する価値を求めるようになった。



これは、ドラッカーの『プロフェッショナルの条件』でも同様のことが述べられていたが、いわゆる知識社会の終焉を迎えるなか、自分は創造性溢れる仕事をしているかどうかというものに疑問を持った。そういう中で無我夢中に大前氏の書籍を片っ端から読んだ結果、大前氏が塾長をやっているアタッカーズビジネススクールに入った方が早いと思い、入塾を決意。



ここでは、様々な人との出会いが自分に影響を与えてくれ、今もそれは続いているが、最もその後に影響を与えたのは、講師である村山涼一先生がよく発していた言葉である「WEB2.0」と「創造性」である。



マーケティングを習おうと思い、この人の講座を取ったのだが、自分の興味は完全にそちらに。そして、その直後に出会った『ウェブ進化論』を読んだ時に、自分の気持ちが解き放たれた。今までなんとなく使っていたウェブの凄さと可能性。この世界の中心でビジネスがしたいと思った。そして、それは「創造性」に溢れた世界であったから。



梅田氏のいう「あちら側の世界」という言葉。目の前にいない「あちら側」の人達を取り込むサービスを作るなんていうのは、とっても「創造的」だと感じた。しかも、この概念は大前氏が言うボーダレスワールドと同じだ。



そして「創造性」というキーワードで出会ったのが茂木健一郎さんの『脳と創造性』だった。正に思考のセレンディピティ。僅かに思考をずらしただけで、様々な名著に出会うこととなる。



そういう中、自分の中で必要なことが明確になってきた。「あちら側」の正解を創りだすのを支えているのは、まずはそれを創る技術者達。そんな人達と一緒に仕事をすることが必要だと感じた。そして、自分の仕事が創造的なことであること。夢のあるサービスを提供する仕事がしたい。その時にいる会社が与えるものは、自分は夢があると感じていなかった。ただ、仕入れたものを卸して収益を得るだけだった。それまでも、自社の価値を打ち出すサービスへの事業の転化を目指していたのだが、気持ちの飽和状態から、もうタイムアップ。



こうなったら、アタッカーズに足を踏み入れたのと同じ。仕事もそっちに移せば、また新たなセレンディピティが待ち受けているはず。そう思い、転職することに。



その世界は価値観が違うもの。『成功のルールが変わる』や『ハイ・コンセプト』で見たものが目の前に広がった。そして、そのビジネスコンセプトは正に『ブルーオーシャン戦略』だ。



とても、学ぶことが多い、そしてここで成功するんだと強く思う。そうしたら、また次のフェーズに進むことになる。



それは、起業なり事業部の設立なり、自分のアイデアでビジネスを創ること。それはあくまでも「儲かる」ということではなく、自分達が「楽しい」と思うビジネスモデルであること。「儲け」をベースに起業しても、既存のビジネスモデルの踏襲となる。いわゆる「模倣」であって「創造」ではないからね。「楽しさ」が軸になる。当然、売上がないと仕事って面白くもなんともないので、「儲け」も考えないと。



こう振り返ると、来年すべきことが明確になってくる。



それは「創造力」をより活かせる仕事へシフトすること。



仕事はとことん右脳で展開し、そして影では左脳的な部分を強化する。仕事は今までの応用。そして1年後のために、とことん論理を左脳で詰め込む。



だからこそ、仕事はより右脳的へ。仕事の内容はより、マーケやプロダクト企画に近づけていく。ただ、これは営業を辞めるわけではない。営業は何をやるにもビジネスのベースになると思っているので、前線からひくつもりはない。



ともすると、単純に考えて仕事量が増えることになるんだろう。



そうすることで、事業全体をプロデュース出来るようになる。システム開発企業に居たことも大きい。開発を含めての事業展開を創造できる。



とまあ、基本的には今年の延長。

今年が基礎的なことをコツコツと「模倣」していたとしたら、来年はそれをブレークさせて「創造」の領域に持って行く。「模倣」から抜け出せるかどうかを占う大切な年だ。





とまあ、長々となってしまったが、影響を受けた書籍をベースに1年を振り返ってみたが、それなりに成長した1年だったと思う。来年もこの波に乗り続けて行きたいところ。



そして、ブログを毎日見てくれいてる皆様には、大変感謝している。こちらも引き続き面白い内容に出来るよう、続けて行きたい。



naokiボンバイエ go to 2007 with Entertainment〜