犬にも社会的知能指数はあるのかな?
あるんだろう。
これについては、後ほど記述するとして、『SQ生きかたの知能指数』を読み始めた。
この著者の出した名作である『EQ』シリーズ、特に『EQリーダーシップ』は、とても面白かったので、即購入してみた。
流石に500ページは長い。
しかし、ビジネス関連の書籍を読むことが多い中、「ソーシャル(社会性)」について書かれた書籍は久しぶりで刺激に満ちている。
これを読んでいて、社会性って何なんだろうか?ということを考えていたが、それは、簡単に言うと他人に対して仲間意識を持てるかどうかなんだろうと思った。
社会的な人というのは、社交辞令や接待が上手い人ではなく、周りの人との連帯を意識できる人。もっと簡単に言うと、自分を取り巻く環境にいる人に対して家族のように気を利かせることが出来る人じゃないかと。
何かと社会性の事例として上げられるのが動物、特に霊長類を取り上げたものが多い。面白いことに、猿の世界で赤ん坊の生存率は、親の社交性に影響するという。
親が社交性に満ちていると、周りの仲間が、その子供が危険にさらされた時に助けてくれる確率が高まるという。ちなみに、何かの本で読んだが、人間の女性は男性よりも、見ず知らずの人と打ち解けるのに長けているというのは、これの延長なんだろうか?
更には、社会的新密度が強いと、性格にも影響する。『ヤバい経済学』にも書いてあったが、本が好きな親の子供は本を読むのが好きなるというところまでは、何となく納得していたが、それは人間だけではなく、ネズミもそうなんだそうだ。
実験者が慎重な人だと、そこで実験を受けているネズミも慎重な性格になるそう。これは、人間社会においても、家族でなくても親密になればなるほど、影響力というのは強くなるんだろう。
ただし、その影響力にも例外がいるという。他人の感情に気がつかない「自閉症」の人。特に社会性の欠如というのは、人を「モノ」という、取替えの利くものとしか扱えなくなるらしい。
つまり、これが社交性の反対の性質。ただ、完全にどちらかというわけではなくて、人によってその素質の割合が違ってくるだけなんだろうけど。
何となく、これで影響力が大切とされるリーダーシップに大切な要素も見えてくる。モノや術で人は動かせないし、コーチングを習ったところで何ともならない。1つ心の壁を取り除くことが、大切なんだろうね。
そんなことを考えながら、今日は久しぶりにコタロウを散歩に連れて行った。
夕方だったので、たくさんの犬が散歩に来ていた。そういう中でも、うちの犬の可愛さ(親バカ?)に声を掛けてくれるのは、女性の方が圧倒的に多い。
また、うちの犬には、どれだけ飼い主の性格が影響しているのだろうか。そこは良くわからないが、この子は一切物怖じしない。でかい犬だろうがお構いなしに、近づいていく。ちょっと弱気な犬なんかは、一回り大きくても逃げ回ってしまう。
そういえば昔、犬を散歩しているおばちゃんがこんなことを言っているのを思い出した。「うちの犬は、絶対に敵意を見せないから、他の犬に吠えられたことがない」と。
これは、人にも当てはまるんだろうな。
犬の散歩だけでも、いろいろと勉強になるね。