昨日の続き

昨日の日記の続き。



ウェブサービス。特に自分はブログというものを扱った商売をしているので思うことだが、SNSの価値というのが、ごく限定的にしか理解ができない。



家族的な付き合いにこそ、社会性があるということを、昨日思った限りにおいては、表面的なウェブ上の付き合いというのは、全くソーシャルネットワークではなく、単なるウェブリンクに過ぎない。



なんとなくではあるが、マイミクに登録することにおいても、リアルで付き合いのある人以外は、出来るだけお断りしていたのも、多分そこら辺が引っかかっていたからであろう。



とまあ、批判的な考えだけを持っているのではなく、それなりにSNSのメリットも多々ある。



リアルでの信頼関係が気づけていれば、それがウェブ上に発展するということはお互いの仲を継続、あるいは発展させるのに、とことん適している。



また、乱雑に友人数を増やさず、1人1人と蜜にやりとりすれば、リアルであったことがない人でも、親密な関係が築ける。



で、自分のマイミクには茂木健一郎氏がいるが、つい先日、近々mixiを退会するとの宣言があった。



恐らく、SNS上、特に有名人となってしまった茂木氏にとっては、友人の数を増やすことは何の意味もなさないし、そこではもう親密な人間関係を築くのも難しい。



何となく、気持ちがわかる。





別にSNSを批判するというわけではないが、「ソーシャル」という意味を考えた時に、中身が、そのソーシャルという定義に沿っていないことに疑問を感じただけであるので、サービス自体は悪いものとは思わない。



ただ、SNS運営事業者が乱立しているが、その意味を履き違えているサービスは、発展してはいかないだろう。



下手したら、SNSのサービス自体が、自閉症的な人の集まりなんてこともある。



マーケティング的な視点でいうと、企業とユーザーをつなぐSNSというのは、その企業側にブランド価値があり、それを基にした、ユーザーの親近感が、1つのソーシャルネットワークを形成している。



今後は、いかにその社会性を兼ね備えた企業が生き残るのであろう。結局は、リアルが現実に反映しているとうのがポイントかな。





じゃあ、「セカンドライフ」はどうなるのか?



あれは、ソーシャル的なものではなく、ただ単にゲームの延長。



でも、社会性の強い人は初対面の人と上手くやっていけるので、ゲームの中でも親密な人間関係が築けるかもしれない。



要するに、社会性がウェブ上の、自分自身のペルソナに反映されていく、より人間味が重要になる世の中になってくるのでは、なかろうか。



より、リアルとバーチャルの境目がなくなるところに、次世代のウェブサービスが存在するのだろうと思える。