残念なニュース

池袋の大勝軒が閉店するらしい。



ここの店主の山岸さんは大分前に病気を理由にお店を閉店している。でも、多くのファンが店の壁に、復活を望むメッセージを書き、それを見た店主が再開させ、今にいたっている。



自分も学生時代に、そんな伝説を味わいたく、チンチン電車に乗って早稲田からわざわざ通ったものだ。





特に、初めて食べに行った時は、このような話を聞いていたので、店主の山岸さんを目の前に見たときは、とても感動した。味もさることながら、大満足な食の経験を体感することが出来たのはいうまでもない。





今回の閉店は、店の場所が区画整理地区なので起ちのかなければならないのと、山岸さんの体調が理由だという。



再開したときに、山岸さんはこの日のことを感じていたのか、多くの店舗に暖簾わけをしている。



ピーター・ドラッカーが言っていたが、人間は晩年になると、自分の持っているノウハウを出来るだけ人に伝承し、それを後世に伝えて行って欲しいと思うらしい。



これは、マズローの言う「第六の欲求」にも当てはまる。





3月20日に閉店ということだが、自分はあえて行くつもりはない。

初めて「大勝軒」のラーメンを口にした時の感動は、二度と味わえないと感じているからだ。もちろん、それは暖簾わけをした店に行っても同じ。



暖簾わけした店は、山岸さんと同じ感動を与えることは出来なくて、それを作るのはその店の物語や創造性なんだろう。





食で感動を与えるということは相当大変だが、一度それを味わった人は、一生忘れない。



そんな、伝説の店が閉店するというのは、何とももの寂しいものだ。



山岸さんには、「お疲れ様」と、この場を借りてお伝えしたい。



http://www.tai-sho-ken.com/main.htm

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