プロ野球に見るストーリー

今年のプロ野球も相変わらず、メジャーに行った選手に話題をさらわれている。



今年のプロ野球の見どころといえば・・・



王監督復帰とソフトバンクの優勝

楽天田中の先発ローテ入り

◇中日中村ノリの支配化選手登録



悲しいことに、あとは思いつかない。



昨年話題になった、



オリックス清原

古田監督



は、1シーズン通して、結局何も起こらなかったので、今年はほとんど話題になってない。





何となく、プロ野球がつまらなくなった感はあるが、昔のプロ野球と比べて選手の質はあがっているし、戦略や戦術も潤い、とても面白くなっていると個人的には思う。



だって昔はメジャーで通用しない外人が日本来ても活躍できたのに、今はメジャーでバリバリの外人しか通用しないんだから。相当レベルは高いよ。





じゃあ、松坂やイチローなどの選手がメジャーに行ったからプロ野球がつまらなくなったのかというと、これまた違うと思う。



だって、イチローとか松坂がどんなに活躍しようとも、パリーグの試合なんて誰も見ないじゃん。彼らはメジャーに行くことで初めて注目を浴びただけであって、パリーグにいる限りは、スポーツニュースの数分か、新聞の小さな枠でしか取り上げられないんだから。



で、結局のところ何で盛り上がらないかというと、冒頭にあげたようにストーリーが個人に関するものしかなくなっているんだよね。だからこそ、メジャーに挑戦する人物にはストーリーが作りやすいし。



選手もチームの優勝よりも、自身のFAがメインだからね。



チームとしてのストーリーがないから面白くないんじゃないかな。

チームとしてストーリーが出来れば、昨年の「日ハム優勝」や、星野監督阪神を優勝させたような、社会現象まで引き起こすんだから。また、交流戦も普段対戦しないチームがぶつかるから面白いしね。



個人にフォーカスあてるのは、わかりやすいけど水物。



去年、ヤンキースの松井が怪我した時のように、その選手が離脱すると、一気に熱が冷めてしまう。



注目している選手が離脱しても、そのチームに対してファンが着いてくるような報道をメディアもして欲しいもの。アメリカのメディアは、それが出来ているような気がするし。



今回の西武ライオンズの事件は残念だが、それは企業的な問題であって、プレーする選手側には、何の影響もでないよう気を使って欲しい。



もしかしたら、プロ野球がつまらないと言われるのは、機構側の問題ではなく、メディア側の問題かもね。