ソーシャルメディアの行方

ブログやmixiウィキペディアなどの普及により、ソーシャルメディアなんていうのは当たり前のものになりつつ、これからどうなるのか?というところに多くの感心を集めている。



img20070415.jpgそんな内容をテーマにした『爆発するソーシャルメディア』を読むが、この書籍には、その解は見つかっていないようだ(そりゃそうだけど)。



ただ、この本にあるように、人には表現欲求があるので、情報を発信する場所が増えることにより、更に多くのソーシャルメディアが誕生していくということは、想像できること。



その手法は、ブログやSNSにあるような日記だけではなく、FLICKERやユーチューブでの画像や映像、またはウィキペディアのように知恵を表現することが、今まで起きてきたこと。



これからは、セカンドライフにあるように、その仮想空間においてのライフスタイルだけではなく、アバターによるウェブ上の仮の姿までもが表現でき、仮想空間でありながら、よりリアルに近い空間を作り上げることができる。



そして、その空間で取引される通貨はドルとの交換も可能なので、リアルでの収入が少なくても、その空間でそれを補うことができる。既に、この空間で土地転がしをして100万ドルを稼いでいる中国人もいるとか。



また、多くの企業がセカンドライフ上での活動を表明したり、自社ウェブサイトへの誘導を図っている。徐々にリアルだかバーチャルだかがわからない空間となりつつある。



そこまで来てしまうと、その中での自己の表現は、それなりの価値があるものになるのだろうか?結局のところ商用的になってしまい、一般消費者にとっては、一攫千金のチャンスはあるものの、mixiのように仲間意外に観賞されない空間とは、また別のものとなってしまう。



ソーシャルメディアにしろなんにしろ、最終的には商用的な方向が取沙汰されている。セカンドライフ自体はオープンソースなので、作成者自体はそのものの発展を目指していると思うが、その公開されたソースを基に、多くの人がビジネスチャンスをうかがっている(それも作者の意図するものなのかもしれない)。



結局のところ、商用的な側面ばかりが注目されてしまう。



何だかんだいって、ブログ書いているのも日本の人口の10%くらいだし、まだまだソーシャルメディアが活性化する日も遠いような気がする。



儲けとかを抜きにしたユーザー視点のサービスが、次世代のソーシャルメディアとなっていくんじゃないかと、このところ思うところ。



そりゃ収益がないと、そのサービスの運営も大変だけどね。



広告収入だけではなく、ユーザーがお金を払ってまでも、情報提供したいと思うようなサービスが出てくると、ソーシャルメディアそのものが変わっていくんだろうな。



(それにしても、安易に表紙の帯にWEB3.0という言葉を使っている出版社は勉強不足だよね。ウェブが進化してもWEB3.0という言葉は誰も使いたがらないだろうし、WEB3.0はWEB2.0の延長ではないんだから。)