自分を安く売れ!!(『「伝説の社員」になれ! 』)

元アマゾンのカリスマバイヤーである土井英司氏の著書『「伝説の社員」になれ!』を読む。



img20070520.jpg土井氏はビジネスブックマラソンという書籍を1日1冊レビューするメールマガジンも発行しており、つい先日1000冊に到達し終了したところ。その書評のプロが書く一冊だから、面白くないわけがない。



内容は主に、土井氏自身の体験と1万冊を読んだというその知識から、ビジネスマンとして価値を高めるための気持ちの持ち方が書かれている。



その中で印象的な内容は、



「自分を会社に高く売るから、会社からこき使われる」



というもの。



会社側は高い給料を払っていれば、それなりの対価を得ようとするので、その社員をこき使う。逆に給料が安ければ、ある程度のミスも許されるし、のびのびと仕事が出来、自分のスキルを高めることが出来る。例えば、パティシエなどの職人が代表的で、恐ろしく安い給料と引き換えに手に職をつけることが出来る。



若いうちは安い給料の方が、アウトプットを求められないから特なんだと。とてもわかりやすい表現。



そして1つのことに取り組んだら、何よりもそれを継続する事が大切だという。「継続は力なり」とはよく言うが、書籍を1万冊を読み、ビジネスブックマラソンでは1日1レビューのメールマガジンの発行を達成した人だから説得力がある。



で、土井氏と同様、自分もビジネス書を読むことが趣味となっている。更にそれを実戦で使えることに喜びを感じる。改めて、自分は仕事が好きなんだとこの一冊を通して感じることが出来た。



また、出版に関わるビジネスもしてみたいという思いもある。読書でインプットし、ブログなどでアウトプットする人ってみんなそう思うんだろうか。何かしら、自分の記念になる1冊を残してみたいと思ったりもする。



以前のブログで、何で梅田望夫氏がその思いをブログではなく書籍にしたのかという疑問を書いたが、それがここにあるのかとも思った。



ブログだと何億ページとあるウェブサイトに埋もれてしまうが、書籍だったら、それなりの話題になればこの世にしっかりと刻まれるからね。





まだまだ目標のビジネス書1000冊読破まで、半分もいっていない。もう若くはないが、時間とお金を自分のために投資することは続けて行きたい。そういうモチベーションがとてつもなく上がる心地良い一冊だった。



将来何となく、出版に関わる仕事に自分がいるような感覚も覚えたな・・・。