結果かプロセスか・・・

ビジネスにおいて、結果とプロセスのどちらが大切かということは、一概には何とも言えない。





一時期、日本には成果主義を取り入れる企業が増えたといわれていたが、それらも取りやめられて行動主義に戻す企業も多いそう。



この2つの違いは様々あるが、日本の風習には行動主義の方が合うように思えてくる。行動主義は結果が全てではないので、周囲に与える人間性なども評価に加わる。一方、成果主義は結果が全てなので当初定めた個人的な目標が達成できればそれで良い。





むしろ外資系に見られるように、成果が出なければあっさりと首を切られる。非常にシビアな世界だ。



これは、企業のポートフォリオからも影響される。外資系の企業は本国で結果を出し、業務プロセスが確立されてから、日本へ進出してくる。企業側が定める規律と最低限の能力さえ超えていれば、いくらでも人員の置き換えが効く。



一方、行動主義は成長過程の企業の方が適する。行動主義には人を育てるプロセスも含んでいる。組織としても成長過程であり、人としても成長過程な人が多い場合は、本業の他にも組織整備のための雑務が発生するため、行動主義の方が良いという。



そういうことを考慮して、自分が進むべき道を決めるのもありかと思う。個人的な行動のみで爆発的な成果を残せる人と、周りを上手く巻き込みながら成果を残せる人など、得意な環境は人それぞれ。



だからお互いを認めればそれでよいのだが、何気に行動主義派と成果主義派がお互いを理解して交わるシーンをあまり見かけたことがない。



それは、やはり組織のポートフォリオに影響されるゆえに、どちらが正しいという形で圧倒的支持を受けるからだろう。逆に立たされた人間は形見が狭い。





ちなみに自分は行動主義派。

周りへの影響を考え行動したり、今の仕事とは関係ない仕事にぷらぷら寄り道しながらやるのが好きだ。特に発展途上中の未整備な組織が最高に面白く感じる。こういう企業のポートフォリオと自分の性格が合うんだろうな。





余談だが、ポートフォリオ保守主義に入っている企業は成果主義と行動主義のどちらが評価されるのか?こうなると年功序列なんで、どちらも関係ない。以外にこういう企業が成果主義を取り入れて失敗してきたんだろう。



このテーマは意外と面白い。

人事考課とかを作る人が、こういうところまで意識してくれると有難いね。