勝ち癖と負け癖

仕事をする上で、その習慣として「勝ち癖」と「負け癖」の差は大きいと思う。



そこにいることが例え楽しくても、負け続けていていいのだろうか?



昔、関根監督の時のヤクルトスワローズはとても選手が楽しそうに野球をやっていた。万年最下位争いをするチームだったけど。広沢や池山といった主力打者はホームラン30本以上打っていたが、三振も100以上という散々なものだった。



それが、野村監督になり厳しい管理野球となった。

広沢、池山にもテコが入り、ホームラン数は減ったが、とてもチャンスに強い打者となった。当然、チームも強くなった。



そして、日本一になった年のベンチはとても楽しそうな雰囲気だった。



同じ楽しいでも意味が違う。



でも、「負け癖」がついている中でも楽しいと、本人達は楽しいんだからよいと思ってしまう。周りから見ると明らかに違うんだが。





大企業のお得意先に支えられているようなコンサバティブな会社にいると、こういう勘違いを起こしやすい。黒字だからといって、自分たちは「勝ち馬」に乗っていると思ってしまう。



ちょっと前まで楽しく仕事をすることが一番だと思っていたが、最近それは違うと感じてきている。



「勝ち馬」に乗ること。そして、その馬を自分の手綱裁きで常勝にすること。



「勝ち癖」がつけば、より強い馬に巡りあう。

「負け癖」がつけば、ローカル競馬場でせいぜい2着、3着を争う馬に乗って満足して終わりだ。



「勢い」をつけるとも言うのだろうか。



「勝ち癖」をつけるまでしなくても良いかもしれないが、「負け癖」だけはご免だ。