理想と現実のギャップ

90年代の若者たちは、「クリスマスの脅迫」に迫られ、その日はそれ相応の豪華ディナーを食べ、ハイクラスのホテルで過ごし、ティファニーの指輪に憧れるが、実際にそれを実現できるのは、ほんの一握り。



そんな「期待はずれの過剰生産」に、踊らされている時期があった。

(今もそんなに変わらないか・・)



今の20代前半の子達って何考えて生きてるんだろう?



ブランド品に心躍らされているんだろうか。これなら、期待外れにはならず、ちょっとだけでもバイトすれば何とか手に入る。最悪、偽者でも外見変わらなければそれで満足できそうだし。



今のライフスタイルから言うと、やはりものの充足は何とかなるので、それだけでは手に入らないものに憧れるのだろう。



たとえば、海外旅行なんてそうかも知れない。

自分らの時代には、学生時代に海外のリゾートなんて、あんまり行こうと思わなかったけど(90年代前半だったので、やはり横浜あたりの高級ホテルに憧れていたな)、今の子達には当たり前なんだろうな。



更には、ホリエモンとか「金持ち父さん」とかに影響されて、億万長者を夢見ているんだろうか?



最近は学生もよくビジネスを勉強していると思うことが時々ある。



今、自分はそんな多くの若者達が憧れるような成功した経営者達と一緒に仕事をしているんだけど、旗から見ていて、特に特別なことは何にもない。未だに学生みたいにギラギラしている部分もあるし。



やはり「理想と現実」のギャップに苦しむのもそうだけど、理想を手にした時に、どうしたいかもわからなければ、何となく苦しむんだろうな。



何が人の心を満たすのかは、よくわからないなぁ。

最近は、そんな時こそ哲学にヒントがあるような気がしてならないよ。