段階欲求をすっ飛ばす方法

前回のブログ(http://naotake.blog.drecom.jp/archive/250)の続き。



お金も地位も名誉もなくても、自己実現欲求に迎える方法があった。



マズローの理論でいうと、低次元の欲求が満たされると同時に、自然と次の段階の欲求が現れるという。新たな欲求というのは、古い欲求を追いかけている時には、全く見えないという。



逆に、新たな欲求を追いかけている時に、古い欲求はどうなるのか?



これも同じく、見えなくなる。





特に欲求段階説を意識しないで(知らないで)普通に生活していれば、これらは順番に訪れてくる。





でも、それらを知っていれば・・・。





高いほうの欲求を意識させて、低いほうの欲求を消してあげればいい。





人間性の心理学』を読んでいると、途中に自己実現を果たしていている人たちの行動特性の研究成果が記載されている。それらを読んで驚いたことは、非常に『7つの習慣』のすべてを満たす行動に類似している。



img20070720.jpg『7つの習慣』の内容のその全ては自己実現のためであり、お金や地位や名誉ではないということを口うるさく述べている。つまりこれを意識することで、自然と自己実現の欲求が高まり、それ以下の欲求が消える。



もちろん、最低限の生理的欲求は消すことが出来ないが、これだけ分厚い本を買って読む時間などがある人は、それくらいを満たしていることは前提となっているんだろう。





欲求自体のパラダイムをシフトしてしまう。

『7つの習慣』でいう「意識」は「欲求」と捉え、自己実現した後は他者に影響を与える人間となる。



実際に、金も地位も名誉もなくても、『7つの習慣』を読んで自己実現を目指す若者はたくさんいる。自分もそのように若い頃は、この本1冊で我武者羅に自己を磨くことが出来た。



マズロー欲求段階説を考えていると、給料の安い社員は自己成長に時間を費やさないという意味に捉えることができ、逆に若手社員を伸ばすためには、その欲求を段階的に満たすもの(金・地位・名誉)を、成長に合わせてあげることかと思ったが、高い欲求を意識させ、低い欲求を消してあげるという方法があるもんだ。



ただ何となく思うことは、それらを理解できる理性的な人のみで、動物的な人には当てはまらないかもしれない。



つまり、本能が理性に勝ってしまうと、頭で欲求がコントロールできなくなり、目の前にある欲求にしか反応しないのではないだろうか。



ここはどうかは定かではないけど、気になるね。



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人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ

A.H. マズロー (著), 小口 忠彦 (翻訳)