目をそむけるな!

img20070917.jpg経営やマーケティングなどについて本を読む人は多いが、意外と営業について取り組む人は少ない。

営業というものは、自分が目指すべきものの1つの通過点だと思っているからだろうか?

もちろん自分はそう思ってはいるが、そんなに浅はかなものではない。



今、営業をやっているのにも関わらず営業について学習せず、ほかの事に取り組むのは問題の先送りに過ぎない。

更には、自分自身の営業力はさておき、チームマネジメントを意識しすぎることも。



見方を変えると、営業というスキルは経営をやる上で最大の武器になるのに。



営業というのにも様々なスタイルがあるけど、運がいいのか、自分の営業スタイルは提案型の営業なので、数を撃てばあたるものでもない。どれだけ数を撃とうが、相手の問題を認識していないと成約にはつながらない。



営業を始めてから4年が経つが、未だに自分の営業方法が完璧だと思えず、ほぼ毎日のように顧客と折衝する度に、自己の行動を振り返る。正直なところ顧客がどれだけ満足しようが、未だに営業として満足したことがない。



それだけ奥が深く、追求すべきものだとも思っている。



これまでに営業に関する本は10冊近く読んできた。

中には、とても良い本もいくつかあったが、いまいちしっくり来なかった。



そんな中、amazonでたまたま目にして購入したD・カーネギーの『セールスアドバンテージ』がしっくりきた。



自分が、今まで営業として感じていたことや、心がけていたことを、事例と共にまとめている。

『人を動かす』がベースとなっているので、セールスにおけるラポール(信頼関係)がベースとなっている。



しかも、数多くの足りない部分もあり、多くの気づきを得た。



営業というのは、人当たりが良い人こそ向いていると言われがちだが、そんなことはない。

人間的に相手を尊重し、相手からも尊敬される人間関係が作れる人が向いているということが、これを見ても理解できる。



つまりは、自分が営業として未熟だと感じるのは、人として未熟だと感じているからじゃないかとも、これを読んで思った(ちょっと大げさかな?)。



営業は、毎日違う人とも会うし、既存のお客さんのように長期に渡りビジネスで付き合いのある人とも会う。

名刺の減り方から、年間に数百人ないしは千人近くの人と会っているのだから、これほどのアドバンテージはない。



この本読んでて、営業やってて良かったと思ったよ。



それでもって、これを読んでいる営業諸君。

もうちょっと、営業というものに真剣に向き合おうよ。