良い気づき

ここ1年社内ブログの営業を続けてきているが、営業をしているあるときに、自分自身に思いがけない気づきが生じた。

真のリーダーシップとは何なのだろうかということが。



個人ブログもそうだが、ブログなんてもんは所詮道具に過ぎない。

だから、導入したところで劇的に何かが変わるわけではない。

「じゃあ、どうすればいいの?」ってことを中心にお客さんと話をしている。



そんなことを考えながら1年間、あれこれしているうちに、面白いものが見えてきた。

ブログを社内で使うかどうかは企業文化が左右すると思ってきたけど、実は違う。



ブログを社内で使っても正直、費用対効果なんて見えない。

でも、情報共有やコミュニケーションは費用対効果が見えないが必要だとほとんどの人が感じている。

そんな中、「それらの実現を目的としたブログの費用対効果が見えないから」という理由で、大抵の起案は頭の固い役員陣に撃沈される。



そこで撃沈されるかされないかは、先程も書いたように企業文化かと思ったら、それが全てではない。



ブログなんてわけわからないものに数千万円近くの投資を納得させられるのは、企業文化ではなく、それを推進する人のリーダーシップに尽きる。



よくわからないが、その人が言うんならしょうがないというような「信頼感」や、充分に根回しの利く「社内の人脈」、それと細かいところまで質問されても対応できる「準備力」といったところだろうか。



ブログに限らず、全く持って新しいものを社内に取り入れ、社内文化を変えていくことは、こういう人たちなんだろうと思った。



こういうところから真のリーダーシップが見えてくる。



社会人のちょうど3年目くらい。

何となく、社内の文化を変えたいと思って行動していた。

その時、考えていたことはボトムアップによる変革だった。



もちろん、自分の中の絶対的なロジックがなかったせいもあるが、若いメンバーの一部と実務には関係ない年配の人達(60歳以上の)には理解を得たものの、最終的な判断を下す役員陣の理解を得ることが出来なかった。

無能なマネージャーのほとんどは見てみぬ振りだ。この人達には一番理解されてなかったんだろう。



で、なぜ理解が得られなかったのか?

それを、この1年の営業を通じて、何時の間にやら理解し、それを実践するようお客さんに指導していることに、ふと気づいた。



ここで詳しく書いても面白いことではないので、書かないが、それに気づいただけでも、この1年は無駄ではなかったと思えたことが、とてつもなく嬉しい。30代前半で気づくとはラッキーだ。

今の仕事を、やってて良かったよ。



ただ、人の社内を見ていると社内改革は生え抜きの方が推進しやすい。

「根無し草」は、相当の実力がないと実現するのも苦労するんだろうと思うと、ますますスキルアップしなければという気持ちにもなる。



狭義のリーダーシップは、ひとまず置いておこう。

個人対個人で向きあうことも大事だが、広義のリーダーシップにて大勢を動かせないと、自己満足で終わってしまう。それじゃあ凡人レベルだ。





この気づきは凡人を脱出する大きな気づきであると、何となく実感している。