なぜ、ティーダは世界で一番売れている日産車になりえたのか?
ティーダは世界で一番売れている車を目指しているっぽい。
一番売れている「日産車」ではなくて。
なぜ、ティーダは世界で一番売れている日産車になりえたのか?
新発想マーケティング研究会 (著)
「さおだけやはなぜ〜」みたいな、仕組み解明本かと思ったら大分違った。
この手法、うまくクロスメディアを使っているね。
最初にこの本を目にしたのは「東京メトロ銀座線」のつり革広告。
そのときは「さおだけや〜」的な本かと思った。
個人的には、ティーダはそのブログが有名なので、職業柄興味を惹く。
つぎに、テレビCM。
気になる。
※http://blog.nissan.co.jp/TIIDA/より
そして、この書籍を買う。
恐らく、車を購入しようというタイミングであれば、この書籍を読んだあとは、
・販売店やレンタカーなどで試乗してみる
・購入を本格的に検討する
と、なるんだろう。
この本を読むと、本当にティーダの素晴らしさがわかる。
以前のブログでも書いた内容。
遠藤功氏が言うような手法で、うまくプレミアムを作り出している。
http://naotake.blog.drecom.jp/archive/345
それは、商品企画の段階での徹底したこだわり。
そして、それを伝えるストーリーテラーがしっかりといること。
そのストーリテラーの役割を果たしているのがティーダブログであり、この書籍だ。
以前、ビジネスブログブックでティーダブログによるブログマーケティングの成功事例を読んだ。
そのときは、ブログが販売促進の多くを担っていると感じたが実はそうではない。
商品コンセプトがしっかりとしているのが大きな理由だ。
ターゲットは45歳で子供がひとり立ちした夫婦。
その人たちに満足してもらうための高級感の徹底。
それほど値段は高くないが、わがままな世代を満足させる「プチご褒美」に充分なっている。
この一連の流れは、商品コンセプトをつくりあげる上でとても参考になる。
個人的には、素晴らしい一冊だと思う。
ちょっとばかり、自分の目指す方向がこの本で明るくなってきたよ。
一方、トヨタのプリウスは何やってんだ?
http://prius.jp.msn.com/
ティーダと比較すると何となく「あま〜く」感じるな。