芸術は爆発だ!!
この本は最高に面白い!!
文庫で490円。一食抜けば充分買えるよ。
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか
岡本 太郎 (著)
岡本太郎って「芸術は爆発だ!」って言う、ちょいと頭がいっちゃっている人くらいにしか思っていなかった。
前に紹介したV・E・フランクルと平行して読んでいたんだけど、フランクルが科学的に証明している人間らしさを、全くの同時代に実現している。
(http://naotake.blog.drecom.jp/archive/392)
それは、本書内の言葉がまさにそれを表している。
ぼくはいつでも最低の条件に自分を突き落とす。
そうすると逆にモリモリっと奮い立つ。
自分が精神的にマイナスの面をしょい込むときこそ、自他に挑むんだ。
ダメだと思ったら、じゃあやってやろう、というのが僕の主義。
ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。ぼくは幸福という言葉が大嫌いだ。
ぼくはその代わりに「歓喜」という言葉を使う。
危険なこと、辛いこと、つまり死と対面するとき、人間は燃え上がる。
そのときわきおこるのがしあわせではなくて「歓喜」なんだ。
何かに迷っている人がいたら、この本を読むといい。
本書にもあるように迷いに対する選択肢は「現状の安定」と「新しいチャレンジへの不安」しかない。
そこで、目に見えない新たな道を選択するから、人生が面白くなる。
「迷わずいけよ、いけばわかるさ」というアントニオ猪木の言葉もそうだ。
茂木健一郎氏も『脳と創造性』において未知の世界に飛び込むことは人間らしい営みと述べている。
迷ったら、未知の世界に飛び込んだほうがいい。
そういう行動をとれないから、精神的に追い込まれてゆくんだよ。
なりふりかまわず、行動すればいいんじゃないのっ!