自己実現的な買い物

女性は大人だね。。。



彼女があのテレビを買ったワケ ―― 男がわからなかった 女が商品を選ぶ本当の理由 (単行本)

木田 理恵 (著)

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男性は機能でものを選択するという。

スペックや値段を比較し、よりよいものを買うし、店員には聞かずに自分で判断する。



女性は五感でものを選択するらしい。機能なんかは最低限満たしていればいい。

感覚で選ぶから、買い物の満足度も高い。

一方男性は選択ミスをしたときのショックがでかい。





何か、これを読んでいて思ったのが女性のほうが精神的に大人だなということを感じた。



男性は、自分の判断ではなく客観的な比較や値段という目に見えるものに頼る。

学歴とか年収とかというような、自己満足というよりも周囲を意識した選択に偏っている。



一方、女性の視点は自己実現という欲求段階説でも高度な次元で選択を行う。

他人の目がどうこうよりも、自分の好きなもの、ありのままのものを選択するという感じだ。



これをみると、メーカーなどが商品開発で購入者の精神的満足を意識するところから、男性をターゲットにした商品でも、女性の共感という面が重要視されていることがわかる。



まあ、世の中の男性の趣味のほとんどが、それをやれば「女性にもてるだろう」と思ってやるからそりゃそうだ。最近は男くさいものは人気ないらしいからね。





それはさておき、女性は五感から選択するというところは大事なところだ。

アップル社の製品は徹底して感性を刺激しているからよいんだろう。

飲食店における臭いの重要性なんかも、本書で言葉にされて初めて気づいたし、何かの本でドアノブの触感が店の第一印象を決めるなんてものも目にした。





1人1人の嗜好が違うから感性で満足させるのって、凄く難しい。

同じお店に行っても、座る席が違うだけでも居心地のよさは大分変わるからね。



そういうのにも、女性は敏感だし、男性は鈍感だ。

ただ、鈍感であっても男性は、それらを感じて取れないと取り残されていくような気がする。



先に書いたが精神的な成長度合いの違いといのも影響しているだろうから、男性は自分の感性を信じた行動が求めれられてくるんだろう。

そうなることによって初めて、彼女があのテレビを買ったわけが理解できる。



これを読んで、赤色のAQUOS液晶テレビが欲しかったところを、デザイン的に好きではないがセールでVIERAの32インチを買って満足していた自分を思い出した。



今の部屋に赤いフレームのテレビは似合ってただろうに。

そこまでの想像力のない自分の精神性の未熟さを感じたね。