やりたくないことを見つける
大分前に出版された本だが、何となく惹かれるものを感じて購入。
非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣
神田 昌典 (著)
本書は非常識というよりも、むしろ常識的。
成功するにはまずは「お金」と、善人ぶっていないところを非常識と位置づけている。
だから、そのこと以外で、本書にて書かれていることは、とても常識的。
目的を持って自己暗示をかけて、行動するというように理にかなっている。
特に、その中でも「やらないことリスト」は納得。
目標を持ったらそれに向かってやることよりも、「やらないこと」を明確にすると方向がぶれないという。
目標がなければ「やりたくないこと」は単なるワガママ。
目標があるのとないのとでは、えらい違う。
ただ、組織に属している限り「やりたくないこと」をやらざるを得ないことは必ず出てくる。
自分がやらなければ、誰かがやらなければならないんだから。
一方、やりたいことがある程度整備された状態で出来るのも組織のいいところ。
若いうちに経験が必要な場合は、このトレードオフも幾分役に立つんだろう。
「やりたくないこと」をやらないで生活できるんなら、誰にも頼らず起業してしまえばいいんだから。
その他は、まあいろいろあるけど、誰もが成功法則として必ずあげることは、やはり「多読」であること。
目標が明確であれば、多読すればするほど必要事項が頭に入ってくるから、これは納得。
ただ、何かの資格を取るためや、出世するためとかであれば、それをなしえた時点で多読した効果は無くなってしまう。
大きな目標と小さな目的を組み合わせての多読は重要だと改めて感じる。
と、全体を通じて納得感の高い1冊。
「成功」とか「法則」というような本は普段はあまり読まないが、たまに読むのもいいかもしれない。