目からウロコな1冊 『勝間式「利益の方程式」』
事業収益化の仕組みが凝縮されていて、しかもわかりやすく書かれている。
勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─
勝間 和代 (著)
普段はポーターとかコトラーとか読んでいる人も、たまにはこういうのを読むといいかも。
それぞれの理論を事細かに根気強くよむ一方、こういうので俯瞰的に理解することも必要だよ。
何となく、この半年くらいは経営的なものを実際の仕事で肌で感じる機会が多い。
自分たちでものを作って、その結果として数字が動くところで働いているので、わずかな経験の中、経営をする上でのポイントは垣間見てきている。
で、この本読むと、自分が仕事しながら「あ〜そうなんだ」と思ってたことが、まさにそのまま書かれたりしている。
マッキンゼー出身の勝間さんだから納得できるし、更には『ブルーオーシャン戦略』や『イノベーションのジレンマ』、そして『キャズム』など馴染み深い書籍の理論を引用しているので、わかりやすいのはなお更だ。
大きくこの通りに事業を動かせればいいんだから、それ以外の難しい理論は読まなくても何とかなると思ってしまう(ただ、好奇心で読みたくなるんだけど)。
事業についてとても幅広く書かれているので、「自分が今までどのようなことに関わってきたか」「近々関わる予定があるのか」「全く関わる方向性がないか」などという視点でみると、これまた自分の経営に関する関与度も計るよい指標となる。
だから、定期的に目を通す価値のある1冊でもあるんだろう。
何となく最近感じるのは、読書家の書く本は面白い。
ちゃんと、読み手のつぼをついているよ。
勝間さんは特に本の中で書籍を紹介するので、多読家にはありがたい。
ちゃんと、ここの層をターゲットにしてるんだろうな。
この人の本は『グーグル化』についで2冊目だが、もう少し読んでみようと思う。
いろいろな本が発見できそうだ。