革命は"愛"だ!「チェ 28歳の革命」


今日は早く帰れたので、久々にぶらっと映画を見に行く。
映画公開を控え最近メディアで取り上げれるチェ・ゲバラ。興味はあり映画ではなく本でいろいろ読もうかと思ったが、せっかく時間があったので映画を見に行く。


※映画公式サイトより http://che.gyao.jp/


チェ・ゲバラとは、フィデル・カストロとともにキューバ革命を成功に導いた、20世紀最大のカリスマ。若者や革命を目指す者たちに熱狂的にもてはやされ、その写真は1960年代の後半頃からTシャツやポスターに印刷されるシンボルともなっている。


チェ・ゲバラ肖像画 wikipediaより


で、本映画について。


本編は、カストロとメキシコで出会った後、キューバーへの上陸を企てるところから始まる。ストーリーはたんたんと進むが、彼の革命に対する考え方が随所に出てくる。その中でも印象に残ったのが、本エントリにあげた「革命は愛だ!」という言葉。彼は、自分のためではなく国民のための革命を掲げた。だからこそ、多くの国民の支持を得て革命を成功させた。


また、革命は1人の無名の兵士の士気がその流れを変えるという。戦争では圧倒的な勢力がものを言うが、そんなことはないという。小さな軍隊でも士気の高い兵士がいることで、勝利に導くこともできると。


個人的な感想はど真ん中キタっ!って感じで、とても面白かった。続編が楽しみ。それもそのはず、上述したように、自分の中に眠っていたベンチャースピリットというか、なんというかとても大切なものを思い出すことができた。坂本龍馬が好きな人はみんなはまっちゃうんだろう、男向きの映画(革命に対する考え方は龍馬とは全然違うが)。


これ見て思ったのは、イノベーションって自分たちの利益を増やすためと考える人がいる一方、社会を変えるためと考える人もいる。それを考えている時点の信念で、この人についてこうと思うかどうかも変わってくる。チェ・ゲバラは言うまでもなく後者であり、尊敬すべきリーダーであったと考えられる。この映画を見て始めてビジョンの意味が僅かながら理解できたような気がする。ビジョンには「それが実現したときに誰がどうなるのか」が大切だ。チェ・ゲバラは革命で政権を奪うことより、政権を奪った後を重要視していたように。その信念に対する行動が、彼が20世紀のカリスマと称されるようになった、1つの理由ではないかと思う。