貧しい人たちを救うシンクライアント


グーグルのビジネスモデルとかSaaSって言葉を知っていて、パソコンのアプリケーションソフトとかが、デスクトップから集約されたサーバー上にシフトされているってことを知っていれば、改めて読む必要はないと思う。

クラウド化する世界~ビジネスモデル構築の大転換

クラウド化する世界~ビジネスモデル構築の大転換


ただ、1点だけ素晴らしいことが書いてあった。
日本では個人情報保護とか企業のコスト削減にしか目が向けられていないシンクライアントだが、低コストで運用できることから、これが普及することで安いパソコンでも充分実用的になる。だから、発展途上国へのネット普及につながるんだとか。このような国にネットが普及すれば、グーグルみたいな企業が東南アジアからとかも出てくるかもしれない。


一方、日本国内の話でいうとネットブック普及の流れがあるんだから、補正予算とかでICTの普及を各自治体に任せるのではなく(どうせ、道路工事で使っちゃうんだから)、国がインフラを整備して無線LANが携帯電話同様どこでも使えるようになれば、Eコマースなど新たな消費形態が確立されるのではないかと感じるね。発展途上国との双方のネット活用が進めば、アメリカや中国だけではなく新たな流通経路が生まれてくる。


そもそも、日の丸検索エンジンなんて作るのにグーグルまねるなら、消費者にメリットがあるようなサーバー集約型のサービスをまねるべきじゃないのかな?


まあ、現在はインターネット上で世界中を相手にしたサービスが主流だが、N社とかF社あたりが中心となり企業限定というようにセグメントを切った形で、クラウド化されたサービスはこれからやまほど出してくるように予想される。ただ、大手企業は既存のサービスをSaaS型にするくらいしか知恵がないので、ベンチャーの方が有利な気がしてならない。