経済についていろいろ

ここ3ヶ月くらいは、経済についての本を中心に読んでいる。普段は営業でそれぞれの顧客に適した提案などをしているので、幅広く市場を見る機会がない分、とても発見が多くとても新鮮。はっきりいって経済には元々無知で、何がミクロでどこからがマクロとか、ケインズがどうとか、そんなこともわからないまま勢いで読み進めているが、まったく飽きずに面白く読めるんだから、意外と馬が合うんだろう。学問としては実社会との関連性が高いので、その他のジャンルよりも洗練されている感がある。何気にビジネスの基礎が多く詰まっているような気もする。


自分なりに気づいたポイントはこんな感じ。


・政府の政策はルールや流れを作るものであり、最終的にその政策が成功するかは国民の心理的要素が強い。
共産主義のように国民が平等を求めると市場は成長しない。優れた人間が競争するからこそ国家が繁栄する。
・あらゆる情報から先を読んで速く動いた人が得をする。速く動いた人の動きをみてから動く人は損をする。
・自分だけ特をすればいいという考えを、みなが持つと市場が成長しない。経済は信頼があるから成り立つ。
・その信頼を統治するのが国家の役割。


つまり、平等に権利を与えるのはルールという部分であり、国民の生活レベルを平等にすることではない。国民は、一定のルールのもと、平等に活動する権利を与えられる。一連の派遣村などの問題で何となく違和感があったのはここだね。誰もルール違反をしていないのに派遣切りをする企業は悪者ではないし、切られた人にメディアが過剰に同情するのも変な感じだ。


また、経済学は組織運営にもとても参考になる点がおおい。一流の人間が揃えば細かく管理しなくても良い方向に進むが、平均的な人を集めて、みんな仲良くなんてやってる会社は育たない。また、評価というルールが不平等であれば、従業員の満足度も下がる。従業員の手に委ねながら、裏でルールなどで統治するのも経営の役割となる。


こんな感じで奥が深いので、しばらく興味は続きそうだ。


で、読んだ本はこんな感じ。池田信夫氏の推薦本から読んでいるところ。


市場の変相

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なぜ世界は不況に陥ったのか

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暴走する資本主義

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すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363)

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