とある営業MGRの告白(本音)


ひとまずではあるが、長い1年が終わった。この1年は毎日が寿命が縮まる思いがするほど苦しい1年だった。なぜかというと、今年はマネージャーという立場で経営にもかかわる中、昨年までと同じ営業マンとしてのプレーヤーだったから。組織を見ながら、自分自身の数字も影響する1年だった。


弱音をいうと、本当に何度も心が折れそうになった。いやなことを報告しなければいけない会議は体調不良で休みたいこともしばしば。特にしんどいのがプレイングマネージャーという立場。客観的に分析すれば弱気な発言ができるものの、自分がプレイヤーである限り、そこは強気で出ないとプレイヤーとしての立場がない。


簡単に言うと、プレイングマネージャーをやっていた古田監督の「代打オレ」。単なるパフォーマンスであればいいが、チャンスでのその立場はプレッシャーがかかる。監督という立場だけなら確率論でチャンスで犠牲フライを打てる人間を選べばよく、失敗してもそれは仕方がないと考えられる。しかし、確率論でプレイングマネージャーの自分が最適である場合、その確立が5割の場合でも、自分へのプレッシャーは10割となる。失敗した場合に監督としてもプレーヤーとしても自分の責任だ。


つまり、営業としてのプレイングマネージャーであれば、マネージャーとして客観的に市場をみなければならない一方、プレーヤーとして市場を無視した精神論で戦う必要もある。この葛藤が、この1年自分を悩ませる原因だった。もっと明確に言うと経営にはマネージャーとしての客観性が求められる。そこにプレーヤーとしての意地が入るからこそ立場として辛かった。


自分の会社は3月末が決算なので、それが今日で1つの区切りとなる。正直、疲労した全てを休めるために明日は休みたいほど困憊している。だが、明日は新たな一歩であるため、そういう訳にはいかない。また新たな1年が始まる。ただ、それはみなも同じ。新たな1年に希望を持ち、目標を持って取り組んで行こうと思う。