残念ながら・・・

昨日、『末期ガンになったIT社長からの手紙』の著者、藤田憲一氏が亡くなられた。ちょうど、今日の仕事中に社内で利用しているイントラブログで他の社員がクリップしていた記事により知った。



何とも言えない気持ちだった。



この書籍を手にしたのは、ちょうど転職するかどうか迷っていた時だった。恐らくその迷いがなければ、この書籍は手にしてなかったと思い出す。この書籍で生きることの大切さを学び、そのためにも転職して自分の人生をより充実させることが必要だと認識したものだった。



そうして後押ししてもらって転職し、その転職先の社内システムで知ったのだから、いろいろと考え込んでしまった。



彼の行動を見ていると励まされるし、生きることについて考えさせられる。



そうして、ふと思ったこと。



「死ぬということは絶望的なことではない。ただ、生きるということが希望に満ちているから、人が恐れるもの」なんだと。



死ぬことって、自分なりに眠ることと同じと解釈している。ただ、目が覚めないだけで、絶望的な世界が待っているわけではないんではないかと。



でも、生きているからこそ出来る様々なことが出来なくなる。だからこそ、余命宣告から息を引き取るまでの期間が一番精神的に辛いような気がする。



その期間を全力で生きた藤田氏は凄い。もちろん、それを周りで支えていた周囲の人たちも。藤田氏はF1日本グランプリを見るために先週は鈴鹿に行っていたとのこと。本人のブログには「人生最後のバカンス」と記してあったが、お亡くなりになられたのは、その直後だった。





自分の父は、余命宣告を2年と受けたものの、治るかもという希望の中、結局最後まで病院内で過ごすこととなった。これは、結果論でしか判断できないので、どちらが良いことかは何とも言えない。



ただ、藤田氏の行動力には頭が下がるばかり。



この書籍により、人生におけるとても大切なことを教わった。

残念ながら本人には、会うことはなかったが、とても感謝している。

心から、ご冥福をお祈りしたい。




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『末期ガンになったIT社長からの手紙』