「黒船」かぁ〜?

「黒船来襲!」



マイスペースの上陸に、様々なメディアがそう例えている。



恐らく、「アメリカの凄いサービスが上陸」ぐらいの意味で、書いているのだと思う。この表現を見て、まず自分は「鎖国」というものが連想された。





マイスペースSNSではあるが、招待生ではなく誰でも参加登録が可能。カテゴリー特化型の、最近ではゴルフダイジェストオンラインのゴルファーズブログや@コスメなどに近く、その様々なカテゴリの集合体であるかのように思える。



特に、ミュージックには特化しており、様々なアーティストがここにサイトを開設している。1億人もユーザーがいれば、情報を発信する側にとっては有益。見事にアーティストとユーザーの相互利益が成立っている。





一方、これと対比されるmixiは閉鎖的環境。友人登録もそのほとんどの人がリアルでの友人と集まるまでの数週間のブランクを補うために使っているように思える。特にコンテンツ的には、専門的なものはなく、友人との連絡という傾向が強い。



一時期、その閉鎖的な側面から「mixiWEB2.0企業ではない」という意見が上がっていた。その閉鎖的な特性が「鎖国」社会のように、自分には写る。





次に、マイスペースを「黒船」に例えることは、しっくりこない。



マイスペースの1億人ユーザーは巨大ではあるが、それは英語圏のユーザーであり、そのユーザー数は英語の読み書きが苦手な日本人には、あんまり価値はなさないんじゃないかと思う。



むしろ、村のような要素のあるmixiの方が日本人好みじゃないのかな。ある程度閉鎖的な方が日本人は安心する。また慣れ親しんだものの方を優遇する傾向があるので、よほど魅力がない限り乗り換えることはない。



アメリカが移民を受けいれるように、英語でサイトを開設すれば、世界中から数多くのユーザーが集まってくるが、それが日本語のサイトとなると、インターネットユーザーって数千万人くらい。



その中で、ブログやSNSをやっている人口が既に一千万人に達しているので、インターネットを日常的にやる人は、大体何らかのサービスに登録していることになる。



この日記はマイスペースmixiを比べた上での話であって、ブログや掲示板を含めて総合的に、じゃあ何がいいのかってことになると、もしかしたらこの2つのサービス共に、沈没する可能性も大いにあるんじゃないかな。



結局ユーザーにとっては、楽しければいい。



SNSとかブログなんていう、サービスのカテゴリなんて関係ないしね。





まあ、今回の騒動で、ここら辺の競争がとても面白くなってきた。



1年後はどうなっているんだろうか。どういうものが優位性を持つんだろうかってことは、大体頭の中にはまとまってきているが長くなってきたので、また今度したいと思う。