心を鍛えること

ビジネスモデルを考えてみても、自分のスキルを考えてみても、その根底となるものをしっかり抑えないと、長続きしないとつくづく思う。



表面的な対処は、次から次へととっかえひっかえしないと、継続していかない。



これは、家庭用ゲーム機の本体を販売している企業と、そのソフトを販売している企業を見ても差がわかる。ソフト開発企業は、定期的にヒット商品を出していかないと採算が合わない。でも、ハードはヒットするソフトが出れば、自然と売れるからね。



自分がいるIT系企業でいうと、やはりサーバーを抑えているメーカーが強いというのがわかるし、ソフトバンクが常にインフラ狙いで経営を進めている意味もわかる。



WEB2.0が普及したのは、インフラが整備されたから。実は、WEB2.0のブームの中、一番得したのは、mixiでもGoogleでもなく、ADSL企業なのかな?それとも漫画喫茶だったりして。どこかで、インフラ握っている企業が儲けていることでしょう。



で、ビジネススキルにしてもそう。とにかく営業術やコーチング、会話術なんてものが山ほど売れている。でも、大抵そういうのに飛びつく人は、次から次へと表面的にやっては効果が出ずに次から次へと手を出していく。いわゆる「ハウツー」や「術」はソフトだよね。



根本的には、感性と論理思考で自分を問い詰めることで、身に付く「人柄」を磨かないことには、何をやっても同じ。とにかく、ハードを鍛えないと。



一方で、そういうミーハーな人たちを相手に商売する人たちは、儲かっているんだろうな。



まあ、一概にこういう研修ばかりではなく、しっかりとした心を鍛える研修も世の中には探せばあるので、そういうのを選ばないと。ABSの福島先生の講義なんかは、受講生の皆さんのブログを見ていて素晴らしいものだと、つくづく思う。





で、そのソフトは常に何かに置き換えられてしまう。

自分の武器がソフトに頼っているものだったら、いづれ陳腐化するだろうし、代わりのものが台頭してくる。そしたら、またその武器を買いにいかなければならないからね。これは骨が折れる。ある程度、年食ってきたら、そんな気力も起きずにへばってくるんじゃないかな。



それで、人の根底にあるハードって何かって言ったら、間違いなく「人と接すること」で鍛えられる何かだよね。ビジネススキルは全て人と接する事に対して必要とされる能力だし。



仕事していて常々思うことは「女性に持てる人は仕事が出来る」というのを感じる。異性だろうが、友人だろうが、上司だろうが、部下だろうが。全ては同じ「人間」。仕事で初めて会う人間でも、「こいつ、女性にもてるんだろうな」っていうのは、大抵仕事が出来る。



だからって、女性に持てることを頑張っても、「チョイ悪おやじ」みたいになるだけで、根本的な解決にはならない。



そんなことをいろいろと考えると、出来る人間は「感性と理論をバランスよく兼ね備えている」というのは、うなづけるような気がするね。



右脳と左脳のバランスは大事なんだよなぁ。