誇りを持って仕事をする




例えば、管理者というものが全ての決定権を持ち、現場で働く従業員がそれを実行するというモデル。特に大量生産がさかんに行われている製造業などでは当たり前のこと。



で、この前ふと思った、この2極化は、こういう部分ではなく、企業組織の活性化という側面にも現れている。





大抵の企業は、社内を活性化しようと思い、社内イントラに掲示板を作ったり、社内報を作ったり、社員旅行を企画したりする。



でも、それって結構権力集中で、上から任された特定の社員でしか実行できない。それは当然で、主管業務があるから、出来るだけ多くの人を巻き込まずに、特定の人を選任させた方が表面上、稼動に対する損失は少ないからだ。



でも、これってアイデアや発想が数名に偏るので、大した企画がでない。ましてや企業側のお墨付きの人間が選出されるのだから、飛びぬけた発想というよりも、枠をはみ出さない無難な発想が中心となる。



これは、テレビ局が国営放送のNHKしかなく、それしか選択できないようなもの。







また、社内報やイントラのように、社内のメディアとなるものも、それでは限界がある。



自分は前職においては、社内報の作成やホームページの企画なども、やっていたが、とにかくこの作業は疲れる。少ない人数で、情報を集めたり、記事を書いたりして、数ヶ月経っているのにコンテンツは充実しない。



何か、便利なものってないのかと思いつつやっていたが、実はそれが存在した。それが、今自分が携わっている製品だった。当然、この製品は自社内でも利用している。



前職では、社内報は3ヶ月に1回。入稿してほっとしても束の間、直ぐに3ヶ月後のために準備に入る。



でも、この3ヶ月で集めた以上の情報以上の量が、今はたった1日で自然に集まってくる。ホームページ作成も前職では、エクセルでイメージを作って、業者に出してチェックしてだったが、今の職場では企画部門が自分で作って(もちろんHTMLの知識はいらない)、テスト環境にアップして、それをみんなで、何だかんだ言って、完成していく。



実に、3ヶ月のものが1日。「オールド型」に比べて「ベンチャー型」は60倍の速度で進んでいる。



最近流行の「CGM」という言葉。



そこまで大袈裟ではないが、「EGM」(EはEmployee=従業員の頭文字ね)という文化が浸透してきている。



それがどう売上につながるかは明確ではないが、国営放送の1局しかメディアを持たない国より、民法からCS、BSにいたる様々なメディアがある方が面白いに決まっている。



それも、国からの指示じゃなくて、個人の意志で情報が発信されるもんだから、コンテンツ自体も充実する。



自分自身、社内イベントの幹事長をやったり、社内報の編集委員をやったり、HPを作成したり、新規事業の設立リーダーをしてきたが、これには相当の時間を費やした。



それを、今のウェブシステムは、変に苦労していたものを解決してくれる。



今後、「オールド型」と「ベンチャー型」の企業では、従業員満足度も大いに差が付くことだろう。



こんな時代の変革を、今は切実に感じている。