組織の生産性を下げるもの
約3ヶ月ぶりくらいに、ハーバードビジネスレビューを購入。
結構、読むのにヘビーなので、避けていたがタイトルに惹かれる。
http://www.dhbr.net/magazine/backnumber/200612.html
「現代病」というのはレトリックで、下手な組織管理を言っていると思って買ったのだが、中身を読むとまさにそのもの。
生産性を落とす各種の病気を取り上げていた。
これはこれで意外と面白い。
生産性を落とすものとしての主流は、ほとんどの書籍が「マネジメント」や「リーダーシップ」を取り上げる。
その中で、目に見えない弊害を取り上げた特集。
その主たるものとして、以下をあげている。
・花粉症やアレルギー
・睡眠不足
・中年の燃え尽き症候群
・負の感情
・メンタルヘルス障害
これらの弊害は、仕事をさぼってネットサーフィンをするよりも、実は企業に与える損失は大きいと論じている。
結局のところ、慢性的な睡眠不足は継続して続くし、アレルギーなんかは、その季節(クオーター)を駄目にしてしまう。
自分は、アレルギーは持っていないが、季節がわりは、若干コンタクトの調子が悪くなり、ストレスがものすごく溜まるので、それが数ヶ月も続く人は、相当大変だろうというのが、なんとなくわかる。
とまあ、こういう特集のものは珍しく、まだまだそのようなものが組織の生産性を低下していることに、皆さん気づいていない。恐らく、何となく意識しているのはメンタルヘルスくらいだろう。
そのメンタルヘルスも有名になったとたん、人々が意識することにより、「うつ病」の人が世の中に増えたという。
だから、アレルギーによる生産性低下や睡眠不足の弊害なども、人々が意識することによりブームになって、わけわからん管理方法や抑制プログラムが出てくるんだろうな。
科学的根拠に基づくだけで、人を管理するのは、ちょっと嫌いな方。過剰に反応せずに、その他に「ブレークアウト原則」というストレスを利用して、力を引き出すような、プラスの視点を持ったり、または、管理というのではなく、アレルギー体質の人が、その病気を治すことを企業側が支援するなどという、対応策で捕らえてほしいものだ。
睡眠を管理しろって、そりゃ無理だよ。
現代生活は、深夜も昼と同様、楽しめるからね。
それにしても、ハーバードビジネスレビューは面白い。
来月から、ちゃんと読み続けることにしよう。