ベーコンエッグ
自分の仕事は様々な会社のコミュニケーションの問題を解決すること。
実感することは、組織の壁って意外と大きい。
インターネットを通じて、アメリカ在中のSNSやブログで知り合った人と毎日会話をすることが当たり前の世の中だが、オフィスにいるラテラルの向こう側の人のことなんかは、ちっとも知らない。
または仕事上、顧客のことを熱心に考え、できる限りコミュニケーションの機会を増やすように勤めるのは当たり前だが、隣の席の同僚とは、仕事での必要最低限の会話しかしない。
それは、まずい。
どうして、社内の人とコミュニケーションの機会が増えないのだろうか?
自分は、単に作らないからだと思う。
何か、そういう組織の矛盾が好きじゃない。
だから、昨年末に年が明けたら合宿をしようと、自分の所属する事業部に申し立てていた(出来ていないから申し立てたわけではなく、ただ単にイベントごとがやりたかったからだけど・・・)。
そして、それを昨晩の21時から本日の昼の12時まで。
ぶっ続けの15時間合宿を実施した。土曜日にかかるにもかかわらず、営業・技術や女性とか役員とか関係なく、予定の全員が参加。
恐らく、人を駒のように扱う(時間単価で扱う)組織であれば、反発が出ていただろうが、素直に開催するところは、流石ベンチャーではあるし、充分コミュニケーションが取れている組織だと実感する。
そして、開催中はとにかくみんながみんなを楽しませることを意識していた。
だから、15時間は思ったよりもあっという間。
様々なテーマでディスカッションが出来たので、とても有意義だった。
息抜きとして、近所に住む役員の家のキッチンを借り、女性陣が朝食にカレーを振舞ってくれるなど、親睦もとても深まる。
また楽しいだけではなく、いつもは大枠で終わっていた議題も、具体的な問題点の発見とそれに対する具体的行動まで落とすことが出来た。
合宿という雰囲気がいつも以上に時間を有効に使わせてくれた。
大前研一氏がベーコンエッグの鳥と豚の違いを例えている。
鳥は自分の身を削らず卵だけを提供するが、豚は身を削ってその体を提供すると。
まさに、全員が「豚」になれた15時間だった。