バットとボールで何する?

自分が小学校3年生の先生だとして、30人いるクラスの生徒全員に、バットとボールで楽しく遊んでもらう時にどうするか?



小学校3年生であれば、野球くらいはテレビで何となく見たことがあるだろう。でも、ルールはわからない。



自由気ままに遊ばせて創造性を鍛えるのか?ルールを教えて野球というスポーツを学ばせるのか?





さあ、どっちを選ぶ?

















自分の考えは、小学生だったらどっちでも良い。





でも、これが企業だったらどっち?



















これも賛否両論であるかと思うが、経営者だったら後者だ。



相手がビジネスというルールをしらない若手社員であれば、まずはルールを教えるべきだと思う。ルールを覚えた後で自由にやらせてあげればいい。



ただ、最低限のルールがわからないのに、自由にやると企業は間違った方向にいってしまう。



前者にて自由にやらせると、どうなるか?



小学生なら悪ガキ数名がバットとボールを独占して、残りの多数が楽しめなくなる可能性が高い。まあ、それはそれでその他の多数も別の遊びで楽しんでいればそれでいいけど。



企業も同じで、ルールがない世界だと、数名は突出して何らかの行動を起こすが、他の人間は指をくわえて支持を待つだけだ。こっちのケースは全員がベクトルを合わせてくれないと切実な問題となる。





これらは、ナレッジマネジメントを提唱する企業でよくある間違った話。



経営者が「何でも好きに意見をいいなさい」だとか、情報システムだけを与えて何も運営しなかったりする。



ボトムアップの企業風土は、勝手に出来ると勘違いしている。





実は、ボトムアップの企業風土は、トップダウンで作りあげることが必要。ルールがわからないと若手社員は何も行動が起こさない。行動を起こすのは、場の雰囲気になれるのが早い、一部の人間のみだ。





先ずは、ルールを教え、全員に1通り打順が回るように、マネジメントすることが、最初の1歩。





リーダーシップとかコーチングとか言いながら、実はこういう根本的な部分に気づいている人や企業が少ないと感じるね。