宅配サービス

今日は、会社の会議中に「宅配ピザ」を頼み、それを食べながらメンバー間で仕事について話し合うコミュニケーションを取る時間を設けてみた。



宅配サービスは、はっきり言って割高ではあるが、味はそこそこ美味しいし、指定場所まで届けてくれるので、とても便利だ。特にその時間帯は大雨だったので、なおさら。



それにしても、最近は宅配サービスに新規参入がなくなってきたと感じる。



昔は店屋物の宅配が主流だったが、いつの間にか宅配ピザがその大部分を占めるようになった。丁度その頃は、日本人の食生活が脱和食へと移行していたころ。良いタイミングでの参入だった。



またピザは多少冷めても味を損なわないので、うってつけ。たまにバーミヤンとかのお持ち帰りをしても、中華は冷めてしまうと、すぐに味が落ちてしまうし、昔ながらの店屋物でもラーメンは伸びているは、カツ丼は汁がひたひたでご飯がふやけているはで、そこまでいいものではなかった。



そんな宅配サービスが伸び悩む中、酒の「カクヤス」は、ペットボトル1本からでも無料配達という優れたサービスで、首都圏を中心に店舗を拡大している。



街中至る所で「カクヤス」のジャイロ(配達の三輪バイク)を見かけるが、関係者に聞いたところ意外と小売業は儲かってないそう。



ということは、この宅配サービスはインフラ整備が儲けの大前提なので、最初に参入した企業が有利で、新規参入企業がとても不利な土壌がある。早めにビジネスモデルを創り上げ、一気にインフラを整備し、その配達者が街を駆け回ることで認知度があがる。



今さら、本の宅配サービスをしても儲からないとほとんどの人が考えるように、今までにない商品や食材の宅配が新たなビジネスモデルになるんだろう。



じゃあ、これからどういう宅配サービスが主流になるんだろうか?



何かもう出尽くしちゃってるなぁ。



と、すると富裕層向けがターゲットとなるのかも。



運ぶのも物ではなく人。



・宅配寿司職人

・宅配ソムリエ

・宅配バーテンダー

・宅配中華街



これらが、人・食材、そして「セット」を大型トレーラーで家の近くまで、宅配する。田舎の方まで宅配できれば、とても喜ばれるかもね。逆に都心じゃ大型トレーラーは無理だ。



そうすると、逆に田舎の人の需要よりも、都心の人が田舎に行って注文するという逆パターンも出てくるかもしれない。



良く映画で見る、「砂浜でシャンパン」や「星空の下でフレンチ」なんていう憧れのシーンを演出できるし。良く旅行ガイドにも南の島のビーチで、優雅にフレンチを食べているシーンが掲載されているもんね。



とまあ、宅配サービスで、ここまでのビジネスモデルを考えてみたけど、将来実現するんだろうかね。精神的な価値は「新橋で立ち飲み」「屋台でおでん」と同じようなもんなんだけど、払った金だけ満足の持続性が長くなるんだろう。



それにしても、中食が主流の今の時代。宅配ピザそのものも儲かっているんだろうか?未だに大学生カップルが贅沢したい時に食べる食事としか思えないんだけど、よく何年もそのビジネスが継続しているもんだと感心する。