会社の居心地のよさ

これって凄く大事なことだと思うんだけど、意外と気づいていない人が多いような気がする。



人それぞれの性格と会社の方向性の相性というものが存在する。



就職活動中の学生なんかは、無意識でそれを感じながら活動するとは思うが、数年社会人を続けていると、その感覚も鈍っていく。



会社というものは、常に成長していく。

特にドッグイヤー(これもう死語かな・・・)といわれる、IT業界にいることでそれは感じる。



前職はシステム開発企業として、上手く時代に乗っていた会社だった。

自分が入社した頃は、勢いがあり業績も順調に伸びていた。



現職は、ウェブサービス業であり、市場でも雨後の竹の子のように、急成長して注目を集めている会社。



自分は、そういう成長中の企業の居心地がとても好きだ。



前職は、利益が安定化してきたことにより、その売上を伸ばすことよりも、利益を増やす方向に転換した。そして、その方向性から、居心地が悪くなってきた。もちろん、人によってはそっちの方が居心地が良い人もいるので、居心地が悪くなった人が辞めればいいと思っているので、何の不満もない。



世の中、そういうもんだと割り切っている。



現職は、まだまだ成長中。安定志向になるのはまだ早い。

ただし、それが安定志向に入ったら、そこを去ることになるだろう。



居心地が良ければ、それだけ自分の長所を発揮できる。



ベンチャーを転々としている人は、0から1を作り出すのが好きなんだろうな。それと、自分のスキルを磨くことに専念する専門職の人は、会社のフェーズなんて関係ない。自分がそこにいることで成長すればいいんだから。



逆に、会社が成長戦略を取っているのに、安定志向の人にその仕事を任せるのは危険だ。その成長がストップする。また、その逆もある。



そして一番危険なのは会社の成長に興味のない専門職思考の人間を、重要なポストに置くことだろう。



経営者も、本人も、こういうことに気づいている人は、ほとんどいないんだろうと最近感じているところだ。「名選手、名監督にあらず」とは、まさにこのことだ。