ライフサイクルマネジメント

プロダクトライフサイクルマネジメントという言葉は、製品の開発期間の短縮化に取り組むことで、市場対応を迅速化する意味を持つ。



話を個人に移すが、これと同様、思考のライフサイクルを短縮化することが、ビジネスを進める上で、最も大切なことではないかと、ここ数日で感じているところ。



人の思考プロセスは目に見えないものではあるが、1つのことを考えるのに1分かかる人と、3分かかる人。中には、1分で考えられることを1日かけて考える人もいる。



その思考サイクルというのは、考える内容ではなく、その人の思考力に影響するように思えるので、思考が速い人と遅い人の回転率を一生で考えると大きな差が生まれる。



実は、土日は新入社員合宿の指導役として、彼らの補佐を行っていた。



実践的な営業研修ではあったが、彼らに営業は座学でしか教えていない。でも、「ヨーイドン」で始めたところ、一番速いチームで、顧客とのコンタクトが速いチームで1時間半後。一番遅いチームは5時間かかった。



面白いことに、2回目以降のアポイントも、このサイクルで行われるので、行動の速いチームは、深夜0時までに5〜6回のヒアリング。遅いチームは僅か2回。



速いチームの特徴は、用意が出来たら直ぐ行動に移す。もちろん、直ぐに行動に移せる普段からの準備(これは仕事に対する姿勢)も整っていたんだろう。



遅いチームはあれこれ考えて行動に移せない。何をやるにしてもそう。何の根拠もない議論を延々と繰り返している。1回1回課題が出るたびにそうするから、行動に移せない。



新人のうちだからいいが、これを強制しない限り、このサイクルは一生続く。この時点で遅い人間は、将来何の仕事をしても仕事が遅いだろう。





そんな感じで、以前のブログにも書いたが、やはり「行動力」と「準備」はとても大切だ。



自分が本を読むのも、準備のため。

今は必要なくても、いつか必要になることがあると思って、本をひたすら読んでいる。別に内容を覚えていなくても、確かここら辺の本に書いてあったと記憶していれば、その本を引っ張り出し、該当箇所を参照できる。



行動力というのは、ただ体を動かす思いっきりの良さと思われるけど、人間のメンタルってそんな簡単なものではない。



直ぐに動くというのは、それなりにその行動をモチベートするきっかけがあるから。行動力のあるスーパー営業マンは、行動力があるからスーパー営業マンになったんではなく、スーパー営業マンになりたいというモチベートが、その行動力を作り出している。



もちろんモチベーションだけではなく、準備が後押しすることが多々ある。

スタートの合図がなってから考えることほど、無駄な時間がない。



ある程度、先を読んで準備をすることが必要。

何か新しいことをやる度に、考えているようでは普段から準備をしている人の数%のことしか出来ないだろう。



そのためにも、ライフサイクルマネジメントはしっかりと意識した方がいいと思う。