グロービスがSNS導入

本日の日経産業新聞朝刊2面の記事に。



グロービス(GMS)がSNSソフトを納入したらしい。



導入したソフトも、特に何の特徴もないビートコミュニケーションのシステム。利用者も学生300人とスタッフ50人くらい。



実際にmixiグロービスコミュニティの参加メンバーを調べると900人近くいるけれども、あまり盛り上がっていない様子。今まではメーリングリストでやり取りしていたって書いてあったけれども、そっちは盛り上がっているんだろうか?





比較してみると、アタッカーズビジネススクール(ABS)も独自でSNSシステムを所有しているが、ビートコミュニケーションのものと比べると、こっちの方が断然良い。



ただ、SNSというのは、あくまでもツールに過ぎないので、コンテンツが命となってくる。友人同士のコミュニケーションなんて、たかが知れている。



東浩紀の『動物化するポストモダン』ではないが、結局ブログが何で流行ったかっていうと、みんながみんなウェブ上で自分勝手な発言が出来るから。



同様にSNSなんかもそうで、とても素晴らしいテーマと、きっちりとしたコミュニティ管理者がいない限り、場が1つにならずその中身は盛り上がらない。



グロービスはそこまでスタッフが管理出来るんだろうか?

想定人数ですら350人という規模では、あんまり本気でSNSをやる気がないんじゃないかな。1000万人いるmixiだって盛り上がっているコミュニティは稀なのに。



ABSがSNSやっていて、そっちがSNSやっているっていう理由でお客取られるから、ニュースリリースでの事例開示と引き換えに激安で導入したような気がするね。





ちなみに、ABSのSNSがどうすれば盛り上がるかというと、大前研一氏ほか講師陣が、週に1回だけ1部の情報をここでしか発信しないようにする。



彼らはとても影響力のある人達なので、自身のブログで紹介してもらうだけでも会員数も増えるし、講師1人1人を限定コミュニティ内に閉じることでサイト自体の価値があがる。



ある程度リアルでの影響力がないと、SNS内の記事は読まれないから、講師が書くのが一番ベスト。



OB・OGの中でも経営者になり有名になる人も出て来るんだろうけど、そこまで忙しいと、他社のコミュニティ管理まで手が回らないからね。





とまあ、普段の仕事でこういうの取り扱っているんで、最終的にはこういう視点になっちゃうけど、システム的な優位性でいうと、パッケージを使うグロービスよりも、自主構築したABSのSNSサイトの方が、後々融通が利くので断然上だと思うよ。