不完全なリーダーシップ

リーダーシップを目指すうえであらゆることに完璧さを求めようと、多くの人が思い込むが、『最強組織の法則』で有名なピーター・センゲも属するマサチューセッツ工科大学のリーダーシップセンターの最近の研究によるとそうでもないらしい。



リーダーシップに必要なことは、自己やチームメンバーの長所短所や市場や競合の動向などを認識する状況把握力や、周りの人と強調する人間関係力、そしてメンバーを同じ方向へ持っていくためのビジョン構築と、それらを実現させる創意工夫だという。





なぜ、リーダーシップを進める上で、自分自身が完璧であろうと、もしくは完璧な人間を演じようとするのだろうか?



それは、自分に自信がないからだと思う。

自信があれば、弱みをさらすことができる。



弱みをさらせばメンバーが補うべきところを認識できる。

ただ、人間力がないと、その弱みに漬け込まれるだけだ。



リーダーというのは、なろうと思ってなれるものではない。



リーダーうんぬんの前に、どれだけ自己を鍛錬してきたかだと思う。

どれだけ鍛えても鍛えられない部分がある。



それを自分で認識できた時点で、リーダーとしての素質がつくんだろう。





人間性があからさまに出てくるだけあって、リーダーシップを追求することはマネジメントより遥かに面白い。