モチベーションの3要素
ど真ん中キタ。
それは、『熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素』。
その3要素とは
「公平感」「達成感」「連帯感」
だそう。
この3つがあれば、ブルーカラーであってもホワイトカラーであっても、その満足感は変わらないんだそう。
で、公平感は雇用保障とか給与とか評価制度で、達成感とは結局は業績とか顧客満足度であり、ある程度外部からでも分かるし、整理することで満たすことが出来るものかもしれないけど、連帯感は所属してみないとわからないし、作り上げるのも大変だ。
多分、この連帯感がポイントになるんだろう。
『ビジョナリー・カンパニー』でも「バスをどこに向かわせるか」ではなく、「誰をバスに乗せるか」と言っているし、ホーソン実験でも「生産性は労働環境ではなく人間関係に影響される」という有名なデータもあるんだし。
ただ、連帯感だけが強いと成果に意識が向かず、仕事だか遊びだかが、わかんない組織になってしまう。
難しく考えすぎかもしれないが、組織というものは人を中心に動いているので、これらが実現できるような仕組みを作ることに経営者はまずは向かうことが必要なのではないかと思う。
人材育成に関しては内的モチベーションについて言及している書籍が多いが、この本は珍しくアウトフレームがメイン。
だからこそ、新鮮で分かり易いんだろう。
経営を志す者であれば、読むべき一冊だと思う。