売上高100億円

今、とある本を読んでいるが、「売上高100億円、経常利益10億円」という数字だけを掲げる会社の愚かさが書いてある。



大切なのは、その会社のビジョンや市場価値であって、売上や経常利益はそれ煮対する市場からの評価として得られるものだという。



数値というのは非常に伝達力の高いもの。

「時間の限り本を読んでいる」というのと「月に20冊本を読んでいる」というのでは、他人の理解は大分違う。



努力した結果というものは、どうしても人に認めてもらいたくなるのが人というもの。

ゆえに、数値に走りがちになる。しかし、これはとても恐ろしい。



数値を満たすことが目標となり、本来の目的が影を潜める。

企業で言うと、冒頭であげたように「売上高」や「経常利益」の話になってしまう。もちろん「上場」という言葉も同じだ。



企業というのは、本来「志」から生まれてくるもの。

その「志」を社外の人や従業員に伝えるべき「経営理念」や「ビジョン」が生まれてくる。





いつからだろうか?

多分、茂木健一郎氏の書籍を読み始めたころからだろうけど、感性を意識するようになった。ブログを始めたのもその頃から。



昔は、何でも数字で自分を管理していた。

それは、基礎を学ぶ上では大事だけど、それ以上を目指すのなら数字に縛られていてはだめだ。



本を何冊読んだとか、勉強何時間したなんていうのは、出来ない自分をごまかしているに過ぎない。

労働時間なんて明らかにそうだよね。残業している自分を偉いと思っている人がたくさんいる。



ただ、人に伝えるには数値は役に立つ。

だから、表面的な数値は何かしら用意はしておいた方がいい。

そして、感性的な中身も併せて持つことで、意味が出来る。





ここ最近だが、今まで以上に数字の無意味さを、より強く感じるようになってきた。



数値で計られるくらいしか自分に価値がなければ、自分自身の個って世の中にないと思う(ちょいと極端すぎるが・・・)。



人からそう思われるくらいならいいけど、何となく自らそういう価値にしてしまっている人が多いような気がする。



少しくらいは自分の感性とか思いを、信じることが大切なんじゃないかな。