身軽さ
「ウェブ社会をゆく」第6章〜大組織VS小組織〜。
以下、本書より原文を引用。
少しでもいい場所に、少しでも実現できる場所を求めて、10年で3社くらい移っていくことに、うしろめたい気持ちを持ったりためらったりする気持ちを持つ必要はまったくない。
自分にぴったりあったきらりと光る「小さな組織」と出会うために、行動的な試行錯誤を繰り返せばいい。
そうすれば転職してより「見晴らしのいい場所」に移れるチャンスも生まれる。その気軽さが逆に、いったん入社したら出にくい「大きな組織」に所属する人たちよりも、身軽に新しいチャンスに飛びつく可能性を開く。「正しいときに正しい場所にいる」確立もかえって高くなる。素晴らしい出会いが、仲間たちとともに「小さな組織」を作る動きへと発展するかもしれない。
新卒の時が就職氷河期で「大企業に入れなくて、こころならずとも中小企業に就職した」なんて思っている人たちは、身軽さと気軽さという意味で、それは逆にチャンスなのだと思った方がいい。
めまぐるしく世の中が動く大変化の時代には、1つのことに縛られず、柔軟性を持ってしなやかに生きる方がリスクが小さいのだ。
これは正に自分が思っていること、ずばりそのもの。
自分だって、大学時代はそりゃ大企業に入りたいと思っていたよ。
でも、1浪3留の自分なんて、中小企業に入るしかなかった。
まあ、それはそれでよくて、その会社では、本当に多くのチャンスに巡り合えた。
大企業に入っていたら、経験できないくらいのことは経験させてもらった。
逆に4年でしっかりと大学卒業しなくて良かったと思ったくらいだ。
ただ、小企業でも一部の保守的な人達により、コミュニケーションに不都合が生じる。
そうしたら、大企業となんら変わらない。
むしろ、長いこと我慢すれば大企業であれば社会的なプロジェクトなど、
大きな経験が出来るかもしれないが、小企業であれば1部の人間の利権だけが
守られるだけで、従業員には一生何も起こらないから損だ。
また、この章にあるように、大企業でもグーグルのように、情報を全社員に
開示することで、社員全員にチャンスが与えられている企業もある。
これは、梅田氏も言うように、自分が今後企業を選んでいく上での大きな指針になる。
その企業が大きかれ小さかれ、コミュニケーションがどれだけ快適かは、
働きやすさのポイントになっていくんだろう。
別に小企業にこだわる必要はない。
「自分にとって見晴らしのいい場所」であり、コミュニケーションに不都合がない企業であれば、
それでいいかもしれない。
それにしても、自分が身軽な環境にいて良かったと思う。
昔は社長息子なんて羨ましいと思ったが、そんな自由の利かない立場なんて、
まっぴらごめんだ。
あと10年後には、自分は何やっているんだろう。
10年前を考えると、社会人としてしっかり働いていることなんて、
想像すら出来なかった。
当時は、スノーボードのインストラクターやろうと思ってたんだから。
自分のことながら、計り知れない身軽さを持っているので、
楽しみでしょうがない。