SNSにおける創発

SNSにおいて多くの人が参加して何かを成功させた事例って良く出てきているけれども、それは何となくレアなケース。取り上げ方も、SNSという空間は凄くてこんな成功した事例があるという程度で理論化したものがなかった。



そこを解明したいと常々思っていたけど、ちょっとだけそれが明るくなる理論があった。



SNSのようなコミュニティは自然に盛り上がるパターンと、企業側が意図して盛り上がらせるパターンがある。



いづれにせよ、最初のステップは人を集めること。

多くの人が集まることにより、多くの情報が集まる。



ただ、その情報の質がどうかが問題となる。



閃きというのはカオスから生まれてくる。

閃き(=創発)が体系化してくると構造となる。

構造が普遍的になると、自明の理となる。



そのコミュニティに常識的な人や同じ考えの人だけが集まってもカオスは起こらない。





あるテーマに対してカオスを起こしたい場合は、他のテーマについても精通している人達を集めることが必要なんじゃないかと思う。



1つの飲食店を作るのに料理人だけ集めてもうまくいかない。

旅行好きな人や、インテリア好きな人、キャバクラ好きな人や、映画好きな人達が集まることで、面白い空間が出来上がる。



コミュニティとは常にそういう形で面白くなる。



会議が面白くなかったり、飲み会がマンネリ化したりなんてのは、この類じゃないかな。



異空間をつなげる人達の集まりだからこそ面白いんだ。



ビジネススクールもある意味その類かも。

それぞれが別々の仕事をしているから、そこに集まる人達との交流が面白くなる。



今、NTTドコモのCMが様々なタレントを同時に起用している。

そのファン達を集めたイベントないしはコミュニティを立ち上げたりすることで、もしかしたら面白い創発が生まれてくるかもしれない。



企業が意図的にSNSを使ったプロモーションをするには、こういうところが今後のキーになるのかも。



同趣味の人達を集めたサークルは、もうネタも尽きてるだろうしね。





「創造」について考えるのは久しぶりだけど、新たな展開になるとこれほど面白いジャンルはないね。



今のヒントを元にもうちょい掘り下げてみるとしよう。