2007年を振り返る(仕事編)
今年の仕事について振り返ってみるとしよう。
昨年はちょうど10月に転職したばかりだったから、あんまり具体的な成果もなくこれからというところだったが、今年はその結果が見えていなければならない年。
転職をする時に自分がキーワードとしていたものは、以下の2つ。
1.ウェブサービス事業を行っている企業であること
2.経営を肌で感じることが出来るベンチャー企業であること
それでもって、もう1つ思っていたことはこれ。
3.時代の流れにある製品を取り扱っていること
(つまり、売りやすい製品をもって営業できるということ)
この3つに対してどうだったかを考えることで、今年1年どれだけの成果があったかを計ることが出来るんじゃないかな。
仕事のことはあんまりブログ上で具体的には、書きたくないので抽象的になるかもしれないけれども、それぞれを振り返ってみる。
1.ウェブサービス事業を行っている企業であること
これは何を意図していたかというと、マーケティングや起業を考えると、ウェブプロモーションやウェブコミュニティを活用することを外しては考えられない。
新しい事業を考えるときに人はどこから考えるかというと、学生だったら就職サイトや主婦だったら育児サイトやお買い物サイトを考えるように、自分が関わる世界に近いもの(やりやすいもの)から発想されることが多い。
転職する前の自分はSI開発が事業のメインだったので、そのような側面からの業種別のシステムやHP開発などという乏しい発想がほとんどだった。時代はウェブに傾いているんだから、ウェブサービス的思考が欲しいと思った。
そうした場合は転職して足突っ込むの一番。
1年経った今、その発想のほとんどをウェブから考えられるようになった。
つまり、これは大いに成功。
次のステップは、ウェブを利用した収益モデルを具体的に考えるフェーズかと。
2.経営を肌で感じることが出来るベンチャー企業であること
1がメインで2は期待していなかったし、転職してからはそれほど目を向けなかった。その次の転職くらいで意識することかなというくらい。
ところが、夏の終わりくらいにひょんなことから意識することになる。
と共に、経営というものを何よりも意識するようになったし、意識した結果ホラー映画の幽霊ではないけど、わずかながら見えるようになってしまった。
経営というのはとても残酷だ。
理論と感情の葛藤が常に戦う。
ただその葛藤を、1か0かで考える人間は経営者にはなれない。
なぜなら経営はマネーゲームではなく、人を扱うものだから。
それに尽きる。
どうすればよい経営が出来るのかは、やったことがないからわからない。
ただ、意識してしまった以上、もうちょっといろいろと突っ込んでみたくなった。
3.時代の流れにある製品を取り扱っていること
就職時にこれも期待していなかったが、意外と大きな効果を得た。
取り扱っている製品が時代の流れに乗っているとどうなるかというと、大企業にも入り込めるし、売れないで社内で提案書をひたすら書いている営業マンよりも、何倍もの企業に訪問して、いろいろな話を聞くことが出来る。
扱っている製品が社内コミュニケーションに関するものであるため、元々組織論とか人材教育とかに興味があったのだが、一層それらの取組みに対するサンプルがたくさん手に入った。
面白いことに、ほとんどの人が会社の愚痴を言ってくれるもんだ。
それを聞き出すのも簡単にはいかないが、それは今までの営業経験が役に立っていると感じる。
随分、ヒアリング能力も上がったもんだ。まあ、それも組織論や人材教育に対する知識の下地もあるからだと思うが。独学でも本気でやれば、いざという時に役に立つ。
これにより、一層組織論が好きになった。
コミュニケーションにも興味を持った。
更には、ナレッジマネジメントにも興味を持った。
そして、これらの古典的理論をウェブサービスと結びつけられる思考となった。
自分自身はまだ成長段階にいる。
苦労も大事だとは思うが、人の肩を借りて遠くを見渡せるベンチャー企業というのは、成長を加速させると感じる。
窮屈な老舗企業とは大きく違う。
どこを見ても老舗企業は若手の成長を退化させることに、余計な力を注いでいる。
それを考えると自分にとって3が転職することで、一番大きく成果が得れたことかも知れない。仕事から学び、仕事が学習意欲を向上させてくれた。
その前の数年は仕事から学ぶことが少なく、オフビジネスで多くを吸収しようと勤めたが、やはり仕事から得るとそのスピードが全然違う。
そういう流れは数年に1度やってくるので、大切にしていきたい。
そして、来年の目標は、既に述べているように明確だ。
・ウェブサービスによる収益化を具体化する
・経営力を身に付ける
この2つが仕事の軸となる。
この軸をベースに自分の仕事を考えていく。
そうすることで、仕事を通じての成長が加速するだろう。
来年はどうなるか?
セレンディピティは未知の世界に飛び出すことから始まる。
後は自分にそれを汲み取る準備が出来ているかだ。
来年は、正直言って何が起こるかわからない未知の世界。
ちょっと楽しみ。