年初から読書三昧
あけましておめでとうございます。
実家に戻ったら、いつの間にやらADSLが接続できていなくて、しばらく更新は滞っていたけど、時間がある分読書に大分集中でき、久しぶりにがっつりと多読を楽しんでいる。
で、今年1発目はこれ。
今年の年初は広告関係にはまった。
インタラクティブの流儀 ブランド価値を高めるネット広告クリエイティブ
吉原 有希 (著)
インタラクティブコミュニケーションは、ウェブプロモーションの主流になってきてはいるけど、SNSとかを使ったCGM的なものにしか目が向いていなかった。
この本に乗っているプロモーションは、よりリアルに近いインタラクティブであり、WEB2.0的な企業よりも、広告代理店よりの内容。
例えば、スラムダンクの1億冊突破キャンペーン。
これは、新聞6紙に作者から1億冊突破の挨拶と共にウェブサイトに誘導。
最後はリアルの校舎を貸しきってフィナーレを迎える半年にわたる企画。
SNSとかだと、勝手に盛り上がって、それぞれでオフ会やってていう形で進行しているけど、今後は、徐々に人の手が入る企画が増えてくることだろう。
実のところ、未だにSNSやブログを使ったプロモーションというのは未知数だと思う。
やってみないとわからないものや、先行優位型の傾向があるし、ある意味「神の手」に委ねられている部分が大きい。
その神の領域を人がコントロールする時代が来るような気がする。
まだ、SNSシステムは未熟なので企業はシステム構築費を莫大にとられ、企画自体に予算をさけていない。
リアルなプロモーションにつなげたストーリーを作ることは、ほとんど行われていないからね。
このシステム費は徐々に安価になってくるだろうから、より企画にお金をかけられる。
また、どの企業も今まで以上にブランディングを強く意識していく時代となる。
そして、ブランディングにストーリーは欠かせない。
そうなった時に、本当に面白いウェブサイトが数多く出てくるものというのが予測できる。
ユーザー主導となっているウェブサイトが、テレビのように企業主導に戻る部分も出てくるだろう。
CGMの可能性は凄いけど、「面白ビデオ投稿番組」の粋は抜け出せない。
プロがお金を稼ぐために作る企画にはとうていかなわないと、この本を読んでいて感じた。
業界としては、WEB2.0的と呼ばれる企業がそれを担うのか、大手広告代理店がそれをかっさらっていくのかで、市場の流れが大きく変わっていくことだろう。
「ネットは広大だわ」というのは、甲殻機動隊最後のシーンでの草薙素子のセリフ。
この書籍の冒頭にも紹介されている。
これからは、広大なだけではなく深みのあるサイトが数多く出てくるような気がする。楽しみだ。
この他にもいろいろ読んでいるので、たまっている分を随時更新します。