音楽家は曲を作り、画家は絵を描き、詩人は詩を詠む

そういえば、棚にしまったままの一冊があるのを思い出した。







完全なる経営

アブラハム・マズロー (著), 金井 寿宏 (監訳), 大川 修二 (翻訳)



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相当分厚いので、読み終わるのにも時間がかかりそうだ。







で、本書は以前このブログに書いたことを、さらに明らかにしていくものとなりそうだ。



今後の人生に大きな影響を与える気づき-「マネージャーとリーダー」



経営者が必ず考えることは、どうすれば組織に属するもののパフォーマンスを最大限に活かせるのかということだろう。

マズローのいう欲求段階説は5段階あるが、実際はたったの5つの傾向にまとめあげることは出来ない。

それは血液型だけで人を判断するくらい、愚かなことだと思う。



まだ本書は冒頭しか読めていないが、マズローがいう人の成長において大切なことは、



今やっている仕事は没頭して取り組む価値を感じられるか



ということだと思う。



楽家は曲を作り、画家は絵を描き、詩人は詩を詠むように。



没頭する中でのいくつかの成功に歓喜を覚え、飽きという倦怠を感じまた新たなことに没頭することにより人は成長するという。





自分のことだけではなく、組織全員が充実した人生を送るために仕事における充実感は絶対的に必要となる。



その前提が仕事に対して没頭する状況を作り出すことではあるが、1人1人にそれを感じてもらうことは相当大変なことだ。

ただ自由にやりたいことをやらせるだけでは、それは生み出せないと最近は感じている。

組織の目的を理解し、自分の仕事に対する役割と意味の理解がないと、没頭する環境は生み出せない。



昔は、闇雲に人に対しては「何でもいいから勉強すること」を求めていたが、それ以前の部分を理解させてあげないと人は自発的には行動を起こせない。





それがマズローのいう「無益な仕事は立派にやり遂げる価値がない」ということなんだろう。

自分の役割や業務がいかにいかに組織にとっても自己にとっても有益かを認識してもらうことから全てが始まる。





さすがマズロー。数ページ読んだだけでも気づきが多い。