体験をプロデュースする

ニュースステーションを見てたら、東京都は4月からペットボトルを燃えるごみとして焼却するらしい。

何でも、今のままでは埋立地のごみ処理場が30年でいっぱいになるんだとか。



ちょうど、今日読んでた本に面白いことが書いてあった。



常識はウソだらけ 

日垣 隆



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実は、ペットボトルは3%としか再利用されていないんだとか。

その再利用にしても1から作るのに比べて3.5倍のコストがかかる。

しかも、石油やらなんちゃらの原料も必要になりいいことがないらしい。



自分もそうだが消費者はこの事実はほとんど知らない。

専門家からみたら、分別してエコロジーなことをしているという自己満足だとか。



この自己体験の剥奪に対する影響は結構興味深い。



ゴミを何も考えずにゴミ箱に入れる行為と、分別の判断をする行為は全く違う。

日常的な出来事に意味なく判断をつけるのは、大切だと思う。

何もかも機械的に過ごすのは、何となくつまらない。



剥奪することの観点なのでつまらない議論になりそうだが、それらを付与するとビジネスとして成り立つ場合もあると思う。



たとえば、香川県讃岐うどん屋は自分で麺をゆで、トッピングをし、中には自分で食器を洗わなければならないところもあるらしい。

東京でそんなことやったらみんな嫌がるのに、そこはそういうもんだとみんな受け入れている。

また、セルフのガソリンスタンドという例もある。



手間はかかるが自ら何かを実施することで、報酬が得られることに人は精神的満足を感じる。

ゴミの分別であればエコへの貢献だし、讃岐うどん香川県で食べた感。

ガソリンスタンドだったら割安さだ。



こういうイベント性の強いビジネスは面白いんだろう。



寿司屋の商売とは真逆だ。

しっかりとした腕前がないなら、こういうイベント性で勝負するのもありかもしれない。