読書を習慣的にするために

勝間さんの読書進化論を。



本書にかいてあるように、インターネットは書籍を越えられないのは実感。
口コミを探すのには役立つけれども、きちんとまとめられた文章を時間とお金をかけて読むとなると、読書にはかなわない。ネットサーフィンよりも書店サーフィンの方がより有効な本が見つけられるというのも納得。自分自身アマゾンでも本を買うが、未だに7割くらいは書店で購入している。


勝間さんの本を読むのは『利益の方程式』『7つのフレームワーク』についで3冊目。
カツマーと呼ばれる勝間ファンは2種類にわかれるんじゃないかと勝手ながら思う。1つ目は勝間さんと同じく大量に本を読む人。2つ目は純粋に勝間さんのファン。いろいろな本が勝間さんの書籍内で紹介されるが大体はその本の内容に綺麗にまとめられているので、紹介されている本を読むことなく満足するタイプ。


どちらかというと、本書は前者向きかな。特に大量に本を読んでブログに記録する人にはもってこいだね。ただ、後者の人に向いていないわけではない。中には、これから読書習慣をつけようと思っている人もいるはずで、そういう人の指南書にもなっている。


少なくとも、後者の人は本書に書かれているように、読んだら読みっぱなしにしないで、すぐに行動に移すことがポイント。読書はあくまでも習慣なので、最初から数多く読もうとするととてつもなく苦しい。その苦しさを超えると習慣になるんだけど、そこまで行くには100冊くらいを超えないとだめなんじゃないかな。


ただ、その苦しさを超えると読書が本当に面白くなってくる。なぜ100冊かというと、100冊くらいの量を読むと基礎知識が出来てくるので、それ以降に読んだ本が以前読んだ本とつながってくる。そうすることで創造的に本を読めるようになるんだよね。


読書は、何かを準備するのにとても役立つ。例えば仕事上でマーケティングをする場合に、数十冊のマーケティング本を片っ端から読んで自分の中で消化してから取り組むのと、ハウツー本一冊買ってきてそれに沿って進めていくのかは、成果としても体験としても大きく意味が違う。


読書が好きだと「読書ばかりしているのに、仕事はいまいち」なんて言われかねないけど、それはナンセンスで、読書はあくまでも準備にすぎない。そんな簡単にそしてすぐに成果が出るものではないので、読書をバカにして本を手に取らない人間は、そのうち蓄えがなくなって途方に暮れるんだろうとは個人的な意見だがそう感じる。


ただ読書が好きな場合に注意すべき点は、本書にも書かれているが、必ず「テーマ」を持って行うこと。単に暇つぶしだとテレビなどの娯楽と変わらなくなってしまう。そのテーマも自分の5年後、10年後などの大きなテーマ。1年後、2年後などの中期的なテーマ。そして今抱えている課題という、3つくらいの視点が、とてもバランスがいい。


自分自身に余裕がなくなってくると、今抱えている課題にしか目が行かなくなる。
あくまでも読書は「準備」であり、緊急課題を解決するためだけのものではないと思うことで、読書量は自然と増えてくるんじゃないかな。


そんな長期的な視点でスキルアップを図りたい人には、勝間さんのオススメする本は、とても効果があると思うよ。