健康オタク


医学博士であり、自称健康オタクである著者の川田浩志氏は、「おもいっきりイイ!!テレビ」にも出ているらしい。

HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術

HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術

健康本はほとんど買うことがないが、本書は各章のタイトルが数々のベストセラー本のタイトルをパクっており、それがあまりにもつぼにはまって、ついつい買ってしまった。

第1章 健康の経済学:健康で「年収アップ」を実現しよう!
道は開ける/あなたの「生き方」は?/「金持ち父さん、貧乏父さん」の分かれ道
急にやせ始めるにはワケがある/健康で人を動かす/体はジムに預けるな/健康本はムチャを言う
第2章 7つの健康習慣:健康になるには原則があった!
第3章 はじめての課長の健康教科書 :「目からウロコ」の健康学
第4章 「仕組み」健康術:結局「仕組み」を作った人が続いている
第5章 「脳を活かす」健康法/頭がよくなる健康法
第6章 「モテる」健康法:「婚活」時代のブルーオーシャン戦略

で、自分自身、健康に興味がないわけではない。単に各章のタイトルの面白さにつられただけではなく、やはり興味がある部分もあったことと、気楽に楽しく読めそうなので買ってみた。


健康というと何かと酒とかタバコとかを思い浮かべるが、何気にカロリーコントロールは大切だということに気づく。『下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)』の著者である三浦展氏の最新作である『下流は太る!こんな暮らしがデブの素』というタイトルが示しているように(内容はまだ読んでない)、価格の安い加工品はとにかく油が体によくないらしい。それは単にマックとかのファーストフードとかだけではなく、安い食パンなどもそう。消費することよりも、口に入れるものを意識することが重要となる。


スポーツジムに通ったことがある人はわかると思うが、30分の軽いランニングはおにぎり1個分くらいしかカロリーを消費しない。それなのに、ろくに運動もせず、油分を多く含む安い食品を採り続けることで、太ることは明らかだ。


ここ最近は資産管理がブームになり、個人投資も増えてきているが、何気に普段から健康を意識することは将来的な投資にもなる。もし体を壊して一生働けなくなったり、突然の手術で入院が必要になるとしたら、どれくらいの医療費がかかるだろうか。手術とか一時的なものではなく、長期的な治療が必要だとしたら?


そのためにあるのが生命保険などではあるが、お金は工面できたとしても生活の充実までは保険は利かない。ビリーザブートキャンプやコアリズムで痩せたとしても、それを習慣化して何十年も続けられる人は、めったにいないだろう。それよりも、食生活を見直すことで、健康を維持することの方が効果が高いと思う。


それはそれで、かつては超不健康だったので、お前はどうなんだと言われそうだが、最近はこんな感じに改善。

○たばこ=最後に吸ったのは5年前。1日2箱吸っていたのをパタりと辞められた。
○酒=がっつり飲むのは多くても週2日。それ以外は全く飲まない。数年前まで週7日だったが、めりはりがつくように。
○食事=意識して魚中心の生活。肉より魚が好きなことが幸いして暴食してもあまり太ることはない。飽きずに食べられるSOYJOYにも助けられている。
○運動=週1日のゴル練。平日は軽い筋トレ。最近は調子があがってきて会社帰り駅から家まで意味なくダッシュできるようになってきた。体重を落とす必要はないので、体脂肪を意識して運動をするようにしている。
○サプリ=ビタミンとカルシウムあたりを食生活の崩れに合わせて補給。
○料理=出来るだけ野菜をたくさん使う。油を使う場合はオリーブオイルを使うなど。
○睡眠=出来る限り1日6時間以上取る。


あと改善したいところは、出来るだけ塩分を取らない食事を心がけることと、平日の筋トレの負荷を上げること、そしてストレスを出来る限り溜めないことかな。


実にこういう本を読むとファーストフードとかで食べる気がなくなるんで、健康になりたい人はこの本に限らず健康本は読んでおいたほうがいい。読むだけで意識の中に「健康」が入るので、食生活が無意識に変ってくる。気軽に読めるという意味では、本書をオススメするけどね。