9年ぶりにめぐりにめぐっての出会いと感動

社会人1年目に死ぬ程つらいリース会社のシステム構築プロジェクトを経験した。その仕事は3年弱関わっていた。当時はシステム開発で営業ではなかった。


この業務がかなりきつく、徹夜徹夜の連続だった。月に280時間残業したこともあった。その中で一番しんどかったのが契約書類等の文言チェック。1つの契約書の1部にミスがあると、約50種類くらいある契約書の全てを徹夜で見直ししなければならなかった。


で、ついこの前。
営業案件でそのお客さんと絡むことがあり、自分が昔、徹夜で見直していた契約書が先方から送られてきた。実に9年ぶりに見る契約書。当たり前のものだが、それを受けとった瞬間、言いようもない感動が押し寄せてきた。当時の苦労を思い出した。きつい仕事でたくさんの同僚が辞めて行った時期もあった。何て報われない仕事をしてるんだろうと思ったことは何度もあった。ただその契約書をうけっ取って封を開けたときは、あの時に諦めずに最後までやりきって良かったと感じた。


そんな事実を、先方の営業さんに伝えた。実にその会社はこの4月に大合併する。でも、システムは自分が関わったほうが採用されたとのこと。9年経ってもまだ使えるシステムと評価されている。


当時の同僚は、まだそのシステムの保守で頑張っている。直接的にかかわっているとそんなことは分からないかも知れないが、自分たちがやっていることは、ちゃんと社会で役立っているということが、少しでも励みにでもなればいい。


そして、こういう感動のために自分は働いているんだということを改めて感じた。今やっている仕事がどのようにめぐりめぐっているかを考えることは、とても大切だと思う。目の前の飯だけではなく、会社の決算だけではなくね。