マネージャーとは?

なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか 人間の出会いが生み出す「最高のアート」

なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか 人間の出会いが生み出す「最高のアート」

自身、マネージャーという立場になることで2年が経つ中で、たまたまブックオフで本書を見つけ、いろいろとおさらいするのによいかと思い購入。

本書においてマネージャーとは「部下の人生に責任を持つ」立場であるということで、とても納得のいく内容だった。

売上の目標に対して責任を持つのは当然のことで、それを実行しながら、メンバーの成長も考えての判断や意思決定をするのもマネージャーの役割となる。

本ブログでよく言及しているが、自分自身がコーチングに違和感があるのは、テクニックに注目が集まり、このような成長に対する責任というものが脇に置いてかれているからなんだと思う。テクニックというよりも、教えられる人の人生に責任持てるかどうかというまずはマインド形成が重視されるべきじゃないかと。

また時代背景を考えても、この考えは重要になってくると感じる。会社の慣例に従わせるということは、部下の身の保証にはならないことは明らかなのと、労働集約型からサービス業が主流になることから、ルーチンワークよりも、一人一人のスキルが必要となるビジネスが主流となってくるだろうから。

まだ部下を持ったことのない人と話を聞くと、「自分の手足」と勘違いしている人が多い。本書は文章は難しくないので、部下を持ったらとりあえず読んでみる価値はあると思う。マネージャーの重荷に気づく人が少ない中、本書はとても意義ある一冊だ。