未来予測
何となく気になったので。
100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図
- 作者: ジョージフリードマン,George Friedman,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/10/09
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- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
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- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/02/01
- メディア: 雑誌
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1冊目の100年予測では、向こう100年に起こる戦争などの軍事シミュレーション。50年後には日本、トルコが勢力を拡大するために、アメリカに戦争をしかけるそう。あまりにも先の話は、何となく半分冗談で読めばよいが、過去と近未来の話は世界史をあまり勉強していなかった自分には、とても参考になる。
戦争による領地の拡大はあくまでも、自国の利益を増やすため。現代においてはEUのように共同体を作ることは、アメリカや中国などの経済規模が既に大きな社会に対抗するためでもある。自分の国で作ったものを自分の国で消費するというバランスのよい社会もあるが、日本のような資源の少ない国や逆に資源が多いが需要がない国などは、そのバランスを保つことが出来ない。なので、企業と同じく仕入先と販売先という存在が常に現れてくる。日本でいうと中国などから原価の安いものを仕入れ、アメリカなどの需要の多い国に販売する。
そんな中で、流石にEUくらいのでかい共同体になれば、自給自足も何とかなるかもしれないが、日本だけの小さな国ではそんなわけにもいかないだろう。特に日本はものづくりの国と言われるが、資源がないので、そこは頭(イノベーション)と技術を持って加工品を送りださないとグローバルでは通用しない。昔の人がその言葉にやたらとこだわる意味が何となく理解できる一方、システム開発会社が「ものづくり」を、やたらとうたい文句とすることに、何となく違和感を感じ始めた(そのほとんどが労働集約の下流ビジネスだからね)。
日本の強みは隣接するアジア諸国から安くものを仕入れ、そのアイデアと技術で高品質なものを作り上げ、東側のお隣国であるアメリカにモノを販売する(ことだった)。ただ、ロジスティクスやウェブが発達した今となっては、アップル社が既にアジアの工場で生産させているように、日本の強みは崩れつつあるように思える。そんな状況の中なのに、鳩山首相は食料自給率アップをPRしている場合じゃないと思うんだが。。。
とまあ、小難しいことはおいといて何となく理解したい人は、東洋経済がまとめているので、こっちを読んだほうがいい。